「情報ライブ ミヤネ屋」や「深層ニュース」のキャスターとしても活躍している日本テレビ社会部デスク兼キャスター・下川美奈氏による初の著書がついに登場!
たくさんの失敗で泣いてばかりの新人記者が、社会部デスクとなって警察庁エリートらと対峙するようになるまでの成長が綴られた、笑って泣ける一冊です。
社会部ならではの事件のエピソードも満載。オウム幹部出所の際に、飛行機で偶然隣に乗り合わせた「上祐アタック事件」についてのエピソードから、國松警察庁長官狙撃事件や、秋葉原無差別殺傷事件と情報番組の「誤報事件」の顛末などなど、「社会部ネタ」が満載! 「情報ライブ ミヤネ屋」や「深層NEWS」のキャスターならではの裏話もたっぷり。
ニュースでは報道されることのない、報道記者の奮闘ぶりはもちろんですが、下川氏とのやりとりを通して垣間見える、人間模様も読みごたえあり!
著者プロフィール
下川美奈(しもかわ・みな)
日本テレビ報道局社会部デスク兼キャスター。1972年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。日本テレビに入社。以来、主に社会部で事件などの取材をする。2006年から2年9カ月間、新聞・テレビ含めて女性初の警視庁キャップを務め、2009年1月からは社会部デスクとして、事件・災害取材などの指揮をする。2010年7月からは社会部デスク業務とともに、隔週で情報番組のニュースコーナーのキャスターを担当。現在は朝の『スッキリ!!』と午後の『情報ライブ ミヤネ屋』のニュースコーナーでニュース項目のセレクトからキャスターも務める。また、2014年4月からは隔週金曜にBS日テレの『深層NEWS』のキャスターとしても活躍。
目次
プロローグ 「オウムイヤー」の暑い夏
- 「女は来るな」
- 「仮採用の君には有給休暇がない」
- 強面のボディーガードの落ち込んだ表情に胸が締め付けられた
- ちょっとした気付きでつかんだ「最初のスクープ」
- 警視庁クラブへの異動に号泣した
- 「テレビが政治を変えるかもしれない」
- 第一志望はTBSかテレビ朝日だったけれど……
第一章 駆け出しの社会部記者は泣いたり、
怒鳴ったり…… 1996~2003
- 記者クラブ用のシャワー室を使わなくなった理由
- 国税庁記者クラブで泡を吹いて倒れた
- 「セクハラはされていません」
- 今考えると、あれは詐欺紛いの情報収集活動だった
- ビデオが撮れてなくて死にたい気持ちになった
- シドニー・オリンピックと吉野家の牛丼
- マイプラン研修制度で入社五年目にリフレッシュ
- 警察庁のエリート課長を怒鳴りつける
第二章 再び警視庁クラブへ 2003~2006
- 國松警察庁長官狙撃事件と「スプリング8」
- 日本テレビが大嫌いな公安部長
- なぜ、スクープをすぐに書かなかったのか
- テレビはどうしても映像と音で勝負したい
- 生放送で流れた「エッ?」「エッ?」
- 「その節はご迷惑をおかけしました」
第三章 警視庁クラブで最初の女性キャップ
2006~2008
- 捜査二課長の電話に出なかったのには訳がある
- 秋葉原無差別殺傷事件と情報番組の「誤報」
- 記者クラブの総会で吊し上げにあった
- テレビ局が一般人の撮った映像を探す時代
- テレビ報道は「見て納得、聞いて納得」
- 御用始めの挨拶回りは着物姿で警視庁内を練り歩く
第四章 社会部デスクとキャスター──二足の草鞋
2009~2011
- 金賢姫の単独インタビューで感じた意外な印象
- 適当な話をするコメンテーターが多くてイライラした
- やってもらいたい人とやりたい人は違う
- 井田由美さんに泣きついた日々
- 午前二時半起きから解放され、本当にありがたかった
第五章 「情報ライブ ミヤネ屋」と「深層NEWS」
2011~
- 苦情が殺到した「私のひと言」
- 大阪のノリで突っ走る「ミヤネ屋」のすごさ
- 「絶対しゃべらないオーラ」が出ていた菅官房長官
- メインデスクの日はトイレに行く暇もない
- テレビは少年法の制限を守り続ける
- 日本テレビという看板があって仕事ができた
- 「サンカイ事件」と「スーパーミス事件」
エピローグ 酒とゴルフと男と女
- 日本酒は美容に最適です
- 「おじさん臭」が漂う私の趣味
- 男と女は平等だけど、違うところがある
- 「無視されるのと、ヒールで踏まれるのと、どっちがいい」
- 櫻井よしこさんに「その格好は何ですか」と注意された思い出
- 常識、思いやり、謙虚さが報道記者の三点セット