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科学・科学技術に関わる新しい動向や注目の研究を、「深く・わかりやすく・面白く」伝える30分の情報ドキュメンタリー

TOKYO MX|地デジ9ch/UHF14CH 視聴エリアはこちら
毎月第3土曜日夜7時〜7時30分放送
[再]第4日曜日朝8時〜8時30分放送

過去の放送タイトル|2008年|2007年-2006年 2005年-1998年



過去の放送タイトル|2007年-2006年

2007年12月23日
カイチュウ博士・藤田紘一郎の警告 超清潔社会ニッポンが危ない!

ものごとをすべて「よい/わるい、きれい/汚い」と区別することは、私たちの思考の柔軟性を奪い、生きる力を弱めてしまう。寄生虫やばい菌の研究の第一人者、東京医科歯科大学の藤田紘一郎氏は、現代日本が陥る状況に警鐘をならしている。そして、この問題が歪んだカタチで現われたのが、最近の賞味期限改ざん問題だという。
藤田氏はさらに、抗菌グッズがもてはやされるような行き過ぎた超清潔社会が、子供のアレルギーを生み、不潔恐怖症症など心の病を生み出す温床になっていると指摘する。
適度な不衛生は逆に健康につながることを、自らの体を張った実験を通じて訴えるカイチュウ博士が、日本社会に喝を入れる。




2007年12月9日
ネット動画ショック 巻き起こる嵐の行方

いま、インターネットの世界をYouTubeをはじめとする動画共有サイトが席巻している。誰もが映像を無料で視聴し配信できるシステムは、従来では想像できなかったサービスや価値を生み出しはじめた。
動画共有サイトに次々と投稿されるテレビ番組は、違法ながらも番組視聴の新たな可能性を示し、放送局を揺るがしている。また、投稿動画内にユーザーが文字によるコメントを付加できるニコニコ動画では、コンテンツの質よりもコメントを介したコミュニケーションのほうが主役になりつつある。
番組では、YouTubeとの提携に踏み切ったテレビ局、YouTubeを利用した自主制作映像の配信現場、ネット動画を利用した新たな広告手法、映像の独自配信を模索するコンテンツ企業などの最前線を取材しながら、動画共有サイトがもたらす未来を探った。




2007年11月25日
超新星ハンター アマチュア天文家・板垣公一のまなざし

恒星が、その一生を終えるときに起こす大爆発。この光が地球へ届くと、あたかも突如、新しい星が生まれたかのように見えることから“超新星”と呼ばれている。超新星爆発の研究は、宇宙の成り立ちや元素の起原などを解き明かす上で、重要な情報を教えてくれるという。
そんな超新星を次々と見つけ出し、発見記録を伸ばし続けている日本人がいる。山形県に住むアマチュア天文家、板垣公一さんだ。多いときには一年に10個以上もの超新星を発見し、これまでの発見数は34個(2007年11月現在)。その数は、誰よりも群を抜いて多く、なかには世界の研究者たちを唸らせた発見も少なくない。板垣さんの超新星の発見方法には、何か秘訣があるのか?番組では、山形県の観測所を訪ね、インタビュー取材を行うとともに、一晩の天体観測に密着。板垣さんの一心不乱な取り組みに迫った。




2007年11月11日
重粒子でがんを叩け〜放射線治療新時代〜

日本人の死因の3割を占める病気、がん。最近、治療技術が急速に進歩し、特に重粒子線を使った放射線治療が注目されている。進行が進み手術の難しかったがんや従来の放射線治療では治らなかったがんに対して画期的な効果をあげているという。治療に使用される重粒子線は、炭素イオンをサッカー場ほどの大きさの加速器によって光速の70%まで加速することでつくられる。体内に照射された重粒子線は、がん細胞の遺伝子を破壊し、がんを消滅させる。正常な細胞に傷つけず、ピンポイントでがんを狙い打つ技術も確立されている。メスを使わずにがんの位置や形を正確に知るため、X線CTやPETといった最先端の画像診断技術が欠かせない。物理学やコンピュータの力を得ることで、新しい一歩を踏み出そうとしているがん治療の最前線を取材した。




2007年10月28日
イルカと話したい 夢を追う研究者・村山司の挑戦

知能が高く、仲間同士で音声によるコミュニケーションを行ってることで知られるイルカたち。その愛くるしい振る舞いは、私たちに人とのコミュニケーションの可能性を感じさせる。
東海大学の村山司教授は、イルカに初歩的な「ことば」を教える実験を続けている。パートナーは、鴨川シーワールドのシロイルカ“ナック”。ナックはいま、文字と物、鳴き声の物の関係をマスターし、文字と鳴き声を対応づけるレッスンへと進みつつある。また、イルカたちが数の概念をもつことも実験で明らかになった。番組では、イルカたちの驚きの能力を紹介しながら、夢を一途に追い続ける村山教授の研究に迫った。




2007年10月14日
東京の湧水 〜都市に湧く地下の水文化〜

清らかな水が地面から湧き出る、湧水。都市化とともにその数を減らし続け、明治から昭和にかけて、都心部だけでも約180もの湧水が消えてしまったと言われている。また、湧水を水源とする川や池では、水量不足が問題化している。原因として、地中にしみこむ雨水を減少させたコンクリートやアスファルト舗装、地下水の過剰な揚水による水位低下、地下工事による湧水点の破壊などが考えられている。昔から、湧水がある場所では人々の生活が営まれてきた。そこには、歴史と文化が息づき、都会の中に憩いの場を提供する貴重な存在となっている。
番組では、かけがえのない湧水の保全に関わる人々の活動を取り上げるとともに、現存する湧水の姿を、ハイビジョンカメラでとらえた映像をもとに紹介。湧水の今、そしてこれからを考える。




2007年9月23日
再来する巨大津波 津波石から読み解く災害の脅威

世界一の津波被災国・日本。世界で起こる大きな津波の中で、約4割が日本の周辺で発生し、甚大な被害を受けてきた。そして近い将来、東北や東海、四国の海岸部を再び巨大津波が襲うと言われている。
そこで注目されているのが、津波石である。津波石とは、津波によって運ばれてくる巨大な石のことで、2004年に起きたインド洋大津波の後に、タイの海岸で大量に出現している。最近の研究から、この津波石が過去に起きた津波を知るだけでなく、将来起こる津波の姿を予測する手がかりとなることがわかってきた。
番組では、日本で起きた津波被害の恐ろしさを紹介。さらに、東北大学の研究者がタイで行った津波石の調査結果から、インド洋大津波が残した災害の実態に迫る。




2007年9月9日
月のすべてを知りたい!探査機かぐやの挑戦

今月、日本の探査機が月を目指そうとしている。アポロ計画以来、最大規模となる今回の探査は、大型の無人探査機「かぐや」を月の周回軌道に送り込み、1年間をかけて月のすべてを調べ尽くす予定だ。
人類を月面に降り立たせることが最大の目的だったアポロ計画は、驚くべき月の素顔を教えてくれた。しかし、科学的な探査としては不十分な面が多く、いまだ答えがでない様々な謎を残している。その最大の謎が月の起源であり、月がなぜそこにあるのかについて、科学者の間で結論が出ていないという。
番組では、世界中の科学者の期待がかかる「かぐや」のミッションの全貌を紹介。なぜいま、再び月を目指すのかを探る。




2007年8月26日
本は消えるのか? 電子化される文字の行方

私たちはこれまで本を読むことによって、知識の世界を広げてきた。その本にいま、大きな転換期が訪れている。インターネットの世界に革命を起こした企業グーグルが、大学図書館と提携して世界中にあるすべての本をオンライン上に収めようとする壮大な計画を開始したのだ。あらゆる本が電子化されたとき、紙で作られた本は消えてしまうのか。番組では、本を高速で電子化する最新技術を紹介すると同時に、グーグルやアマゾン・ジャパンといった本の電子化を行っている企業や、老舗書店の丸善、メディアの動向に詳しいジャーナリストや大学教授など、様々な立場の企業や人物を取材しながら、本の未来がどうなるのかを探った。




2007年8月12日
東京の運河を行く〜新たな水の都をめざして〜

東京には、港湾部の埋立地によって出来た運河や、日本橋川や神田川のように、かつて物資輸送のために整備された水路などが数多くある。江戸時代、これらの運河は人々の生活に溶け込み、東京は水の都と呼べる時代があった。しかし、陸上交通の発達とともに、運河は役割を終え、次第に人々から背を向けられるようになった。そうした中、数年前より、NPOや地域住民、そして行政の取り組みに よって、運河再活性の兆しが見え始めた。
番組では、都心の水辺を舞台に活動する様々な人々を取り上げると同時に、普段人々が見ることのない船からの運河の美しい映像を豊富に紹介。運河から東京という街を考察する。




2007年7月22日(日)
動物はなぜ鳴くのか?ゾウの挨拶、クジャクの求愛

動物の鳴き声にはどんな意味があるのか。最近、彼らの音声コミニュケーションの内容が明らかになりつつある。たとえば、ゾウは人間には聞こえない低い声で群れに欠かせない情報を交わし合い、イルカは自らの名前を仲間に投げかけていることがわかってきた。また、これまでクジャクの求愛にはオスの羽模様が深く関係すると考えられてきたが、実は鳴き声が重要で、連続して何度も鳴くオスほどメスにアピールするという興味深い事実も明らかになってきた。番組では、ゾウ、イルカ、クジャク、ネズミ、ジュウシマツなどが交わす音声コミニュケーションの最新研究を紹介。動物の鳴き声からヒトの言語の起源に迫ろうとする驚きの研究にも迫る。




2007年7月8日(日)
ヒューマノイドを超えろ!進化する生物型ロボット

いま様々な生物をモデルにしてつくられるロボットに注目が集まっている。これらは生物型ロボットと呼ばれ、多くの分野での応用が期待されている。自然界に生きる生物たちが、進化の中で長い時間をかけて獲得した身体や運動能力を工学的に模倣した生物型ロボット。彼らは、ヒト型ロボットでは実現できない驚くべき能力を秘め、実用化を念頭において作りだされたものが多い。番組では、レスキュー活動や水道管の検査を目指すヘビロボットや、月の地中探査が予定されているミミズロボット、そして工事現場で実用化が決まっている巨大クモロボットなどを紹介しながら、生物型ロボットの可能性を探る。




2007年6月24日(日)
よみがえる棚田〜美しき日本の原風景〜

その景観から“日本の原風景”と呼ばれている棚田。多くの人を魅了する棚田だが、農家の高齢化や後継者不足、さらに通常の水田にくらべ生産性が低いことから、各地で姿を消そうとしている。そんな中、棚田を何とか守ろうと立ち上がったのは、都会に住む人々。地方に残された棚田のオーナーとなり、自ら耕作を行う“棚田オーナー制度”を全国に広げ、棚田の保全に結びつけようとしている。また、既に耕作が放棄された棚田には、NPOやボランティアらがその復活へ力を注ぎ、農村に活力をもたらしている。番組では、千葉県・大山千枚田、静岡県・石部、そして新潟県・松之山の棚田の美しい光景を紹介しながら、棚田保全に取り組む人々の声を聞いた。



2007年6月10日(日)
DNAが語る日本人の起源

私たちホモサピエンスは、いつどこで誕生し、どのようにして日本に到達したのか。ネアンデルタール人や北京原人は、私たち日本人の祖先 とどのような関係にあったのか。これまで人類の起源は、人骨の形態的分析や遺跡の研究によって推定 されてきた。一方、最新のDNA研究は、人類のアフリカ起源説を明確に裏付け、さらに従来の定説をくつがえす意外なストーリーを描き出そうとしている。番組では、分子人類学の第一人者・国立科学博物館の篠田謙一氏に、人類の誕生から縄文人・弥生人へつながる最新研究を聞いた。



2007年5月27日(日)
におい、感じていますか?〜忘れられた感覚を求めて

私たちは普段、匂いを意識することが少ない。しかし、匂いは私たちの心に少なからぬ影響を与えていることが様々な研究から分かってきた。動物が匂いで行動するように、人間にも匂いに対する本能があるのか。匂いの良し悪しは、一体どうやって決まるのか。私たちは、匂いを的確に表現する言葉を持っているか。匂いの感覚から“こころ”の奥深くに迫る。▽ガンの匂いを嗅ぎ取る犬のスーパー嗅覚▽キツネの匂いを怖がらないネズミの誕生▽異性を虜にするヒトフェロモンは存在するか?▽幼児はバラとウンチ、どっちが好き?▽香りの達人の脳の中身とは?▽鉛筆の香りはなぜ子供の頃の思い出を喚起する?




2007年5月13日(日)
ストランディング 〜クジラの座礁に向き合う人々〜

イルカ・クジラをはじめとする海棲哺乳類が、海岸に座礁したり湾に迷い込む現象を“ストランディング(stranding)”という。全国で年間200件以上のストランディングが報告されているが、それに組織だって取り組む機関はなく、多くの課題を抱えている。たとえば、大型のクジラやイルカが生きたまま座礁する“ライブ・ストランディング”は、水族館や漁業者などがボランティア的に対応しているのが現状だ。今年3月に愛媛県で起きたクジラのストランディングでは、救出作業中に死亡事故が起こっている。その一方、死んだ状態で漂着した個体の種類別の分布データや、DNAや胃の内容物などを調べていくことで、クジラたちの生息域や生態を解明しようという試みも始まっている。番組では、4月に石川県輪島市の海岸に漂着したクジラのストランディング調査に同行取材した様子とともに、関係者から提供された、過去のストランディングの貴重な映像を紹介。ストランディングの今、そしてこれからを考える。




2007年4月22日(日)
ビオトープ 再生する都会の生物空間

最近、人間の手によって再生された「ビオトープ」が都市部に増えているという。ビオトープとは、ただの緑地や水辺ではなく、その地域に根ざした生態系の中で野生の動植物が暮らす空間。人にとって快適な場所ではなく、動植物の暮らしを第一に考えた場所である。
いま、ビオトープが注目されているのは、そこが人工的につくられた場所であっても、自然のビオトープとつながり、生き物のネットワークを広げていく役割を果たすから。数年前には、自然のプロともいえる「ビオトープ管理士」という資格がつくられ、表面的な自然保護を超える本格的な自然再生への取り組みが始まっている。番組では、都市部のビオトープを訪れながら、その存在意義を探った。
 




2007年4月8日(日)
セカンドライフ もうひとつのリアルになるのか

インターネット上の出現した3次元のバーチャル空間セカンドライフ。アメリカでは大手企業が次々と参入し、この春、日本にも本格上陸した。ユーザーは、自らの分身を操り、様々なコミュニケーションを行うが、それは単なるゲームではない。そこには、時間軸をもった第二の人生があり、新しい自分を実現しようという人々が集う。また、土地の売買やセカンドライフ内で使用する物品の制作・販売など、経済活動も行われている。
番組では、セカンドライフユーザー、セカンドライフにビジネスチャンスと見出した企業、研究者、ネットカルチャーに詳しい識者らへのインタビューから、セカンドライフとは何かを探った。




2007年3月25日(日)
国際エネルギー機関IEAの提言 どうなるエネルギー大量消費

いま、世界的な対応が求められている地球温暖化問題。二酸化炭素を生む化石燃料の使用をいかに抑えるかが、大きな課題になっている。また、経済成長が著しいインド・中国のエネルギー消費の急増を背景に、石油価格の高騰が続いている。そんな中、国際エネルギー機関IEAが「World Energy Outlook2006」という、一つの報告書を発表した。この報告書は、これから2030年までの世界のエネルギー需給の見通しを立て、IEAとして初めて原子力エネルギー推進の姿勢を表明した。これまで加盟国の石油安定供給のために活動してきたIEAが、なぜ原子力発電を積極的に評価するにいたったのか?番組では、フランス・パリのIEA本部を訪ね、「World Energy Outlook2006」の編集に携わったファティ・ビロル氏に話を聞いた。また、初のアジア人として次期IEA事務局長に選出されたの田中伸男氏のインタビューを通し、これからの日本のエネルギー問題を考える。



2007年3月11日(日)
「食べて健康」のウソ フードファディズムへの警告

最近、大きな社会問題となった納豆騒動。痩せる効果を信じた消費者が納豆を買いに走り、品切れ店が続出した。健康ブームの日本では今、食べ物が体に与える影響を取り上げた情報に人々の関心が集まりやすくなっている。しかし、この現象に警鐘を鳴らす人物がいる。「フードファディズム」という概念を日本に紹介し、食の情報に過剰に反応する危険性を訴える群馬大学の高橋久仁子教授だ。フードファディズムとは、「○○を食べると痩せる」や「○○を食べるとガンになる」のように、食べ物が健康に与える影響を過大に評価したり信じる現象のこと。高橋教授は、消費者が根拠のない情報に踊らされ、「食べる」という行為の基本を見失いがちな現状に大きな懸念を抱いている。番組では、日本に蔓延するフードファディズムの傾向や、このような現象が起こる背景を高橋教授に聞きながら、氾濫する食の情報とどう向き合い、私たちはどのような食生活を送るべきかを考えていく。




2007年2月25日(日)
八谷和彦の世界〜人間とテクノロジーの行先〜

個人で一人乗り小型ジェット機の開発を行っている人がいる。メールソフト『ポストペット』の開発者としても有名なメディア・アーティストの八谷和彦氏である。
八谷氏は、現在京都で行われている『ガンダム展』にも、言葉では簡単に説明できない不思議な作品を出品している。八谷氏が発表する作品は、人間とテクノロジーの関係について改めて考えさせられるものが多い。
番組では、八谷氏とともに飛行機の開発を行っている(有)オリンポスの四戸哲氏、日本の航空工学の第一人者である加藤寛一郎氏、そして『機動戦士ガンダム』の生みの親である富野由悠季氏への取材を交えながら、八谷氏の作品の不思議な世界に迫った。



2007年2月11日(日)
国立新美術館からの発信 アートが街を変える

東京六本木に、今年1月にオープンした国立新美術館。14,000平米という国内最大級の展示スペースを持ちながら、所蔵品を一切持たないことが最大の特徴だ。美術館自体が巨大な現代アートのような存在感をもち、荘厳な雰囲気さえ漂う。館の設計を手掛けたのは、建築家・黒川紀章氏。ロゴデザインは、アートディレクター・佐藤可士和氏。それぞれのメッセージが込められた、巨大な美術館からの新しい発信は、街に、アートに、何をもたらすのか?
番組では、オープン前から長期に渡ってハイビジョン収録した豊富な映像、様々な人へのインタビューから、国立新美術館の全貌を明らかにする。




2007年1月28日(日)
今夜は日本酒 こだわりの酒蔵がつくる至福の一杯

冬本番のこの時期、日本酒は仕込みの最盛期を迎え、新酒が続々と店頭に並び始めている。しかし、日本酒には「においが苦手」「次の日に残る」といったマイナスイメージがつきまとい、消費の低迷が続いている。そんな中、地元の原料にこだわり、質の高い酒造りを続ける若き天才杜氏が栃木県にいる。たとえ消費者の日本酒離れが続いても、真面目においしい酒を作ってさえいれば、必ずいつかはわかってくれると信じ、日々試行錯誤しながら酒造りを続けているのだ。一方、各地の酒蔵では、日本酒の人気復活をめざし、地酒のワンカップやワインのように熟成した古酒が商品化されている。番組では、日本酒の冬の時代に「本物の地酒造り」に挑戦する若き天才杜氏の取り組みを追いながら、こだわりの酒造りを続ける各地の酒蔵の「いま」を紹介していく。



2007年1月14日(日)
発明・発見の瞬間 そのヒラメキは、どこから来るのか?

人類の歴史は、『発明』と『発見』の歴史であったと言っても過言ではない。新しい技術や概念が、人類を飛躍的に進歩させてきた。そのような、まったく新しい発明や発見がひらめく瞬間には、何が起こっているのだろうか? 例えば、科学史上では『夢』からアイディアをひらめいた事例や、失敗が元で大発明につながったという話が多い。そのようなことは、本当にあるのだろうか? そしてなぜ起きるのだろうか?
番組では、「コンパクトディスク」「アイボ」の開発者である土井利忠氏が「ひらめいた時」の実体験などを語る。また、脳科学の立場からも茂木健一郎氏が「脳でひらめく時のプロセス」について解説する。そして、発明王エジソンの知られざる「ひらめきの方法」なども紹介する。

2006年放送

2006年12月24日(日)
ROBO-ONEにかけた夢 〜新・二足歩行ロボットイノベーション〜

最近、アマチュアのロボット愛好家が作る二足歩行ロボットが大きな話題を呼んでいる。その背景にあったのが、二足歩行ロボットバトル競技大会「ROBO-ONE」の成功だ。2002年に第1回大会が開かれて以来、わずか数年のうちに出場ロボットの技術レベルが飛躍的にアップ。「ROBO-ONE」で培われたノウハウをもとにホビーロボットでヒット商品が生まれるなど、様々な波及効果をもたらしはじめた。また、宇宙空間を舞台にしたROBO-ONE宇宙大会の構想も発表され、さらなる盛り上がりをみせようとしている。番組では、ロボットに魅せられた人々へのインタビューと迫力ある競技会の映像から、「ROBO-ONE」とは何かを探っていく。




2006年12月10日(日)
まるで動物!? 驚きの植物ライフ

植物が、動物の視覚に相当するセンサーを持っていることが様々な研究からわかってきた。植物の多くは、光の中の特定の波長成分を通して周囲の環境を認識し、成長やカラダの向きを調整しているのだ。光合成を行う葉緑体が、光の強さに応じて細胞内を移動するメカニズムも見えてきた。植物はさらに、触覚や嗅覚のようなセンサーも発達させている。ある樹木は、葉と葉が重なり合わないよう互いに譲りあったり、外敵が来ると匂い物質で仲間の木に危険を知らせたりもしている。番組では、まるで動物のような植物たちの生態を紹介しながら、その不思議を探っていく。




2006年11月26日(日)
柔らかなセンサー・触覚 世界と私の境界

柔らかな布の滑らかな手触り。硬い岩のざらついた感触。私たちは様々な触感を感じ分けることができるが、そこにはどのような仕組みが隠されているのか。最新の研究によって見えてきたのは、人間の五感における触覚の特殊性だ。触感は、モノの硬さに応じておきる指自体の変形と、指先を動かすことで起きる微細な振動から、脳が作り上げていることがわかってきたのだ。
番組では、触感を記録するセンサーや触感を指先に提示できる触覚ディスプレイ、触覚における指紋の重要性など興味深い研究を紹介。さらに視覚を触覚に変換し、視覚障害者をサポートする装置の研究のリポートから、触覚が既存の感覚を増幅させる可能性にも迫る。




2006年11月12日(日)
よみがえる東京駅 赤レンガが伝えるメッセージ

日本最大のターミナルステーション・東京駅。その皇居側、丸ノ内のオフィス街を見渡す場所に赤レ ンガの建物が悠然とたたずむ。明治の風情を今も漂わせる東京駅丸ノ内駅舎だ。国の重要文化財でもあり、今年で開業から92年を迎えるこの歴史ある建物が、5年後の2011年、新しく生まれ変わるという。しかし、生まれ変わると言っても取り壊されるわけではない。実は現在の駅舎は仮の姿であり、建築当時の元の姿に戻るのだ。
東京駅が開業したのは、日本が近代国家の仲間入を果した激動の時代。丸ノ内駅舎は、その時代の象徴とも言える建物だった。 西洋建築を大胆に取り入れた赤レンガの建物は、いったいどのようにして誕生したのか? 設計者・辰野金吾が赤レンガに込めた日本人へのメッセージとはいったい何か? 丸ノ内駅舎の誕生から現在へ至る歴史を振り返りながら、東京駅を復元する意義を探っていく。




2006年10月22日(日)
教えて!赤ちゃん 実験で明かされる赤ちゃんの世界

赤ちゃんは世界をどのように見ているのか? また赤ちゃんは世界とどのように接しようとしているのか? これまで赤ちゃんは、周りのことは何も分からず、混沌とした世界に生きていると考えられてきた。しかし最近、認知心理学の実験によって赤ちゃんの世界が次第に見え始めた。
形ではなく動きから外界を認識し始める赤ちゃんの視覚。産まれたばかりのる乳児が母親の仕草を真似る模倣。赤ちゃんは、これらの能力を自身の身を守り生き残るため生まれつき備えているようなのだ。逆に、生まれつき持っていると考えられていた空間や時間に関するある認識が、赤ちゃんの発達の過程で獲得されるものだということも分かってきた。今回は、誰もが経験したにも関わらず覚えていない赤ちゃんの認識世界を探っていく。




2006年10月8日(日)
分子認知科学者石浦章一・最前線レクチャー 物質が操る私の心

私たちの心のはたらきや行動が、脳内の微細な化学物質によってコントロールされていることがわかってきた。東京大学・石浦教授は、最近流行の脳機能画像を使った研究では、脳の謎は解明できないとし、ニューロンでの分子の動きこそが“心”だと断言する。
石浦教授の専門は「分子認知科学」。脳内ではたらく遺伝子や化学物質の振る舞いを分子レベルで調べることが心の解明への唯一の道だという信念を込め、自ら名付けた。
番組では、石浦教授へのロングインタビューと興味深い実験の紹介を通して、次第に明らかになりつつあるうつ病やアルツハイマー病のメカニズム、性格と脳内物質の関係など「分子認知科学」の最前線を案内していく。




2006年9月24日(日)
混雑に学べ! 渋滞学で世界を読み解く

高速道路に延々と連なる渋滞。誰もが巻き込まれてイライラした経験があるはず。こうした渋滞、実は車だけが起こすわけではない。イベント会場での人の混雑や甘いものに群がるアリなど、この世界では至るところで渋滞が起こっている。東京大学の西成助教授は、渋滞の発生に潜む普遍的なメカニズムを解明する「渋滞学」を提唱している。西成さんは様々な渋滞の研究をしているうちに「渋滞には人の役に立ついい渋滞もある」という意外な発見にたどり着いた。番組では、高速道路に渋滞が起きる瞬間や人の渋滞に巻き込まれたときの対処法、体の中で起こる危険な渋滞などを探りながら、いろいろな角度から渋滞をとらえ、これまで知られていなかった渋滞の新しい側面に迫る。




2006年9月10日(日)
再発見! いま地図が面白い!

最近、書店を覗くと、たくさんの地図が売られている。都内の大手書店では、なんと2万冊以上。道路マップはもちろんのこと、古地図や、地図の読み方楽しみ方を載せたものまで、その種類は様々。いま巷では、地図ブームが巻き起こっているのだ。
地図は普段、自分がいる位置を調べたり、目的地の経路を調べる時に使っている。ところが、実は私たちにはあまり知られていないたくさんの情報が地図には載っており、使い方によっては意外な発見ができるという。地図は一体どのようにしてつくられているのか? 二次元の地図を越えた「体験できる地図」とはどのようなものなのか? 番組では、日々の生活で誰もが何気なく使っている地図の意外な面白さに迫る。




2006年8月27日(日)
ヒートアイランド東京 切り札は水・緑・風

年々夏の暑さが厳しく感じられる東京。実際、ここ100年の平均気温の上昇が3度に達し、ひと夏の熱帯夜が30日を超える事態をむかえている。世界的に最もヒートアイランド化が進行した巨大都市・東京は、この先どうなるのか。
番組では、打ち水の効果を大規模に利用するアスファルトの保水技術、光触媒によって建物を丸ごと水で包み込む最新技術、緑地の応用、海風を都心部へ送り込む再開発計画など、灼熱都市を冷やす最新の取り組みを紹介していく。




2006年8月13日(日)
美しき尾瀬 7000年の時が生んだ湿原

群馬・福島・新潟の県境に位置する尾瀬。この本州最大の湿原は、昨年ラムサール条約に登録された。尾瀬はその誕生から7000年以上の時が経過した現在も、自然の姿がそのまま残されてきた貴重な地域であり、希少性の高い植物の楽園である。たとえば、約2万年前の氷河期、日本と大陸が地続きだったころ北方から南下してきたナガバノモウセンゴケは、北海道を除くと尾瀬にしか見られない。尾瀬には特別な生態系が残されているのだ。
このような貴重な自然を未来に受け継ぐために、尾瀬ではブナの植  林ボランティア、木道の整備、湿原の回復作業など地道な保護活動が行われてきた。番組では、尾瀬を守ろうとする人たちの活動を紹介するとともに、湿原特有の自然が生まれた背景に迫る。



2006年7月23日(日)
ラクしたい脳〜予想脳で効率よく情報を処理せよ

脳は複雑で膨大な計算を行いながら、コンピュータに比べ消費エネルギーが驚くほど少ない。神経生理学者・藤井直敬さんは、脳にはできるだけラクをしようという原理があり、常に未来を予測し準備することで、効率化をはかっているという。例えば、私たちは通勤時、ほとんど道順を意識することなく歩くことが出来る。脳はエネルギーの消費を抑えるために、ほとんどオートマチックに活動できるからだ。しかし、道路工事などで予測とズレがあった時は、意識が覚醒し、次に何をすべきかを考える。
番組では、こうした日常生活のふとした経験の背後にある脳のカラクリを、藤井さんの提唱する“予想脳”という考え方から探っていく。また脳を“機械”として客観的に眺め、自分自身の心と分けるという考え方が、日常のストレスから私たちを解放するのに役立つという、“発想の転換術”を紹介する。



2006年7月9日(日)
ライフログ〜人生すべてを記録したい〜

デジタルカメラやビデオの普及とハードディスクの性能向上により、いまや日々の出来事を際限なく記録できる時代がやってきた。そんな中、個人の一生をデジタルデータとして記録しつくす「ライフログ」と呼ばれる試みが始まっている。
膨大な記録の検索法に関する研究も進んでいる。GPSによる位置情報、加速度計や温度センサーのデータを映像に付加することで、それらを手がかりにした特定の場面の検索が可能になっている。また、脳波を同時記録することで、被験者が興味をもった場面だけを呼び出すなど、主観的な体験と記録データを関連付ける試みも始まっている。ライフログの実践者は、“体験”の外部記憶化により、記録と記憶の境界が曖昧になり、これまで時間に縛られていた記憶の感覚が変わってしまったと証言する。日常のライフログ化は私たちをどう変えるのか?



2006年6月25日(日)
マンション、再生! 新築信仰からリノベーションの時代へ

リノベーションとは、もともとある建物を壊さずに、新たな用途に合わせて大胆に改修すること。いま、中古マンションを購入し、リノベーションによって自分の趣味に合わせた空間に変身させる人が増えている。
新築よりも安く自由な設計ができるためその需要は増加しつつあるが、欧米とくらべ日本はリノベーションが極めて少ない国である。なぜ日本ではリノベーションが少ないのか。その背景には、新築を強く志向してきた日本人の住宅観があった。今回は、私たちの暮らしを大きく変える可能性を秘めたリノベーションの魅力に迫る。



2006年6月11日(日)
日本の半導体産業を興した男<後編>

昭和30年台初頭、ソニーは岩間が開発チームを率いたトランジスタラジオで世界にブームを起こした。続いてトランジスタテレビの開発にも成功した岩間は、ICを次世代の中心的技術と見抜き、研究開発に邁進する。しかし、IC搭載の電子卓上計算機が価格競争に敗れ、IC開発は低迷。折しも岩間はソニーアメリカ社長として渡米中で、ソニーの半導体づくりは衰退する。3年後の昭和48年に帰国した岩間は、『半導体のソニー』復活を賭け、当時研究が始まったばかりのCCDで5万円のカメラを作ろうと決心。幾多の困難の末にCCDの実用化に成功し、世界初のカラーCCDビデオカメラが完成する。だが、岩間はその普及を見ることなくこの世を去った。
21世紀を迎えたいま、岩間がCCDに託した夢はようやく実現しようとしている。
■DVD化決定!『ソニーを創ったもう一人の男 岩間和夫』 <7月21日発売予定>
 前編後編を1枚に収録。特典映像あり。



2006年5月28日(日)
日本の半導体産業を興した男<前編>

終戦後間もなく設立され、脅威的なスピードと独創性で日本の半導体産業を牽引してきたソニー。世に広く知られる創業者の井深・盛田とともに、この躍進を開発の現場で支え続けた第三の男がいたことを知る人は少ない。その男の名は、岩間和夫。彼こそが、日本の半導体産業を築いた人である。
岩間和夫とは一体どのような人物だったのだろうか。それは“岩間レポート”抜きに語ることは出来ない。ソニーは昭和28年、米国で発明されたトランジスタの作動原理を使用するライセンスを得たが、契約上の理由から設計資料の提供を受けられずにいた。だが、岩間は唯一許された工場見学での記憶だけを頼りに、256ページにも及ぶ技術レポートを書き、日本へ送り続けた。そしてこのレポートを元に日本製トランジスタ第1号が誕生し、日本の半導体製造がスタートしたのだ。前編では、このソニー4代目社長・岩間の生い立ちから、世界的なトランジスタブームの陰の立役者となるまでの道のりを、ソニー製品の誕生秘話などを交えて綴っていく。



2006年5月14日(日)
地球はクラゲの惑星だった

暗く冷たい深海の世界。この深い海では、意外にもクラゲが多いという事実が最近の調査により明らかになってきている。海洋研究開発機構が所有する有人潜水船「しんかい6500」が、深海の様子を直接人の目で観察することを可能にし、それまで魚類や甲殻類ばかりだと思われていた深海生物の常識を覆したのだ。そんな中、いま研究者が注目しているテーマのひとつが、深海の生態系の中でクラゲが果たしている役割。有機物が乏しい広大な海の中で、クラゲが他の生物の食料となる栄養分を集め、提供しているというのだ。
深海にはいったいどんなクラゲが住んでいるのか? ハイビジョンカメラが捉えた鮮明な映像とともに、地上に住む私たちがなかなか見ることができない深海のクラゲの世界を案内していく。




2006年4月23日(日)
検索テクノロジーが世界を呑み込む

インターネットが急速に普及したいま、「知りたいことはまず検索」があたりまえの光景になった。しかし、このテクノロジーには、人の情報への接し方を一変させる可能性があり、気づかないうちに私たちの意思や思想にまで影響を及ぼそうとしている。番組ではまず、インターネット検索の世界的潮流をつくってきたGoogleに焦点を当て、精度が高く使い勝手のよい検索結果を生み出す仕組みや、検索と広告を連動させたビジネス展開などを概観する。さらに、Google、アマゾン、ソーシャル・ネットワーキング・サービスのmixiなど「検索」を基盤にすえるWebサイトが、収集した個人情報をベースに知識・商品・嗜好・人脈などあらゆるものを検索の対象にしつつある現状を紹介。ネットカルチャーに詳しい識者に利便性とリスクの問題を聞きながら、「検索社会」の行方を考えていく。




2006年4月9日(日)
津波石 インド洋大津波が残した謎

2004年12月、スマトラ島沖地震によって発生したインド洋大津波がタイの沿岸部を襲った。この津波の後、タイ南部のパカラン岬では、海岸一帯に膨大な数の巨大な石が出現するという不思議な現象が起こった。津波が海から巨大な石を運んでくるという言い伝えは古くから存在し、日本では「津波石」と呼ばれてきた。しかし、津波石が実際に運ばれてくる様子を目撃した記録はなく、各地の海岸に残された石が本当に津波石かどうかもよくわかっていない。2006年2月、東京大学の松井孝典博士と東北大学の後藤和久博士を中心とする研究チームは、世界で初めてパカラン岬に現れた不思議な石の本格的な調査を行った。これらの石は、本当に津波石なのか? 番組では陸と空から行われた調査に密着。津波石の謎に迫った。




2006年3月26日(日)
見直される原子力〜石油危機とエネルギー政策〜

昨年8月、ブッシュ米大統領は「2005年エネルギー政策法」に署名し、21世紀のエネルギーとして原子力を積極的に推進する姿勢を示した。スリーマイル島の事故以来、原子力発電所の新規建設を凍結してきたアメリカは、なぜ最近になって方針を転換させたのか? また、原子力に常に反対してきた環境保護団体グリーン・ピースの創立メンバーの一人が同団体を辞め、原子力推進へ180度態度を変換させた。環境保護の観点から原子力は重要なエネルギー源だと言う。番組では、エネルギーの大量消費と石油枯渇の問題を背景に世界的に高まる原子力再評価への潮流をレポートする。




2006年3月12日(日)
もうひとつの地球・生命・知性

天体観測技術の進歩により、太陽系外での惑星発見が相次いでいる。今年1月にも、地球の質量の5.5倍ほどの系外惑星が確認され、地球型惑星の発見はもはや時間の問題だといわれている。最新の惑星科学によれば、生命が始まる可能性をもつ地球のような天体は、宇宙ではありふれた存在だという。では、これら遠い惑星のどこかに、私たち人類のような文明を築いた知性体はいるのだろうか? 番組では、特に知性体に焦点を絞り、ヒト型の生命へ進化する可能性、電波望遠鏡で宇宙人をさがすSETIの根拠、ヒトとは異質の知性とのコミュニケーションの可能性などを様々な分野の科学者にきいた。




2006年2月26日(日)
人工心臓最前線 〜テクノロジーが救う身体〜

今年2月、重度の心筋症を患った男性患者が東京女子医科大学病院を退院した。日本で初めて国産補助人工心臓を埋設する手術を受けた人物だ。彼の心臓の下には体外のバッテリーから電源が供給される電動ポンプが埋め込まれ、血液を体内に循環させている。現在、こうした人工臓器や再生医療による心臓病の治療技術が驚くほど進歩している。培養した細胞を患部に貼り付けて心臓病を治療する細胞シート工学、救急医療での活躍が期待される使い捨て人工心臓、血液型がないため誰にでも輸血できる人工赤血球、そして究極の人工臓器、完全人工心臓。番組では、これらの医療テクノロジーの最前線を取材し、心臓病治療の未来を探った。




2006年2月12日(日)
歴史を変えた電波塔 東京タワーの秘密

昭和33年に建設され、戦後の経済復興の象徴とされた東京タワー。333メートルという高さは、自立している鉄塔としてはいまも世界一を誇っている。最近では、建設途中の姿が映画に取り上げられたり、ベストセラー小説のタイトルになったりと、新たに注目を集めている。観光名所として有名な東京タワーであるが、もともとは関東一円にテレビ放送の電波を送信するために建てられた電波塔である。番組では、東京タワー誕生に隠された秘話や東京タワーに代わる新しい電波塔「新東京タワー」の構想など、電波塔としての側面に焦点を当て、東京タワーの秘密を探っていく。




2006年1月22日(日)
生まれ変わった飛行艇〜US-1Aが命を救う〜

船のような胴体と翼をあわせ持ち、水面と大空を自由に行き来する飛行艇――。欧米の航空機メーカーが飛行艇製造から撤退するなか、日本の新明和工業が純国産の飛行艇をつくり続けていることはあまり知られていない。海上自衛隊の海難救助部隊に配備されているUS-1Aである。ヘリコプターを凌ぐ航続距離と飛行速度、3メートルの荒波にも着水できる驚異的な能力により、多くの人命を救ってきた。番組では、戦前の飛行艇製造技術を現代に継承し、軍用機を人命救助機へ変身させたメーカーの開発の歴史を追いながらながら、救助機としての飛行艇の能力を探っていく。




2006年1月8日(日)
発見!RNA新大陸 遺伝子の常識が変わる

DNA上の遺伝情報がRNAに転写され、それを元にタンパク質がつくられるという生命の基本原理“セントラルドグマ”。ところが最近、この定説を覆す発見が相次ぎ、遺伝子という概念自体が大きく揺らいでいる。タンパク質を作らずに自ら機能するRNAが大量に存在し、これまでジャンクDNAと呼ばれてきた領域が遺伝プログラムのはたらきを複雑に調節していることがわかってきたのだ。番組では、次々と明らかになるRNAの驚きの真実を、発見者である理化学研究所・林崎良英博士らへの取材から探っていく。



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