投資しない理由
いまチャンスなのか! やはりヤバいのか?
気になる「仮想通貨」のこれからの命運を、分かりやすく解説!
著者プロフィール
作家・経済評論家。1969年愛知県生まれ。日本大学法学部卒業。貿易会社に勤務後、独立。複数の企業運営に携わる。仕事上、海外の経済情勢に精通。内外の経済・政治状況のリサーチと解析に定評があり、さまざまな政策立案の支援から、雑誌の企画・監修、コメンテーターまで幅広い活動を行っている。2009年『本当にヤバい!欧州経済』(彩図社)がベストセラーに。主な著書に『あと5年で銀行は半分以下になる』(PHP研究所)、『米中開戦』(徳間書店)、『メディアの敗北』(ワック)、『ポスト平成ですごいことになる日本経済2.0』(徳間書店)など他多数。
渡邉哲也公式サイト http://www.watanabetetsuya.info/
目次
はじめに──触らぬ仮想通貨に祟りなし?
第一章「仮想通貨バブル」の終わり
「ビットコインバブル」に夢を見た人たち
市場の乱高下が投資家を翻弄
「コインチェック事件」の衝撃
金融庁が異例の早さで立入検査を実施
コインチェックの事業継続にともる赤信号
「億り人」たちの悲鳴
仮想通貨と世界同時株安
リーマン・ショックのときは
仮想通貨への信用不安拡大
第二章 そもそも仮想通貨とは何なのか
仮想通貨の仕組み
ブロックチェーン──仮想通貨の有望な基幹技術
仮想通貨を生み出すマイニングとは何か
セキュリティはどう守られるのか
なぜ仮想通貨は分裂するのか
投機と決済──2つの仮想通貨
仮想通貨のメリット
第三章 問題だらけの仮想通貨
資産の裏付けがない「子供銀行券」
「財産的価値」に誰も責任を持たない構造
ハイリスクの投機商品
古くからある相場操縦の手口
「通貨」としての使い勝手が悪い
犯罪の温床──マネーロンダリングと地下銀行
ICOがもたらす弊害
「渡りに船」となった北朝鮮の資金源
銀行が投資商品として仮想通貨を扱えない理由
国際金融の枠組みを回避する「抜け穴」
国家の通貨発行権をゆるがす存在
ドル支配体制に対する仮想通貨の挑戦を許さないアメリカ
「みなし業者」──ガバナンス不在の弊害
第四章 仮想通貨がたどる運命
金融庁が取引所の認定審査を厳格化
コインチェック事件はどう幕を下ろすのか
ナショナリズムと仮想通貨
世界で強まる仮想通貨規制の動き
仮想通貨の厳しい規制に転じた中国
日本の法律の穴
仮想通貨の規制に乗り出すG20
第五章 怪しい儲け話にダマされないために
仮想通貨に踊らされた人たち
仮想通貨をあおった人たちの問題
法律を作る側の問題
仮想通貨は「ポンジ・スキーム」(ネズミ講)
「はめ込み」営業に気をつけろ
規制緩和が常に正しいとは限らない
歴史は繰り返す──戦後の経済事犯から何を学ぶか
投資をするなら仕組みを理解せよ
「資産三分法」のすすめ
「日本経済の成長=投資の成功」と心得よ
おわりに