世界一の都市 江戸の繁栄

渡部昇一「日本の歴史」④江戸篇

渡部昇一(上智大学名誉教授) 著
定 価:
本体1333円+税
判 型:
四六版並製
ページ数:
224ページ
ISBN:
9784898311462
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世界が驚嘆した江戸の先進性
経済・文化・道徳……すべて一番!

俗に徳川300年と呼ばれる江戸時代。「武」から「文」へと大きく転換した徳川幕府の本質は、開幕の祖・家康のパーソナリティそのものだった。家康が創り上げた長い平和な時代は、日本に何をもたらしたのか。功罪相半ばする鎖国だが、それはヨーロッパに先駆ける近代的経済システム、独自に発展した教養社会、そして海外に類を見ないポップ・カルチャーを生んだ。世界が驚嘆した江戸の先進性──その根源に迫る。

著者プロフィール

渡部昇一(わたなべ・しょういち)
上智大学名誉教授。英語学者。文明批評家。1930年、山形県鶴岡市生まれ。上智大学大学院修士課程修了後、独ミュンスター大学、英オクスフォード大学に留学。Dr. phil.,Dr.phil.h.c.(英語学)。第24回エッセイストクラブ賞、第1回正論大賞受賞。著書に『英文法史』などの専門書のほか、『文科の時代』『知的生活の方法』『日本史から見た日本人』『税高くして国亡ぶ』『指導力の差』『「東京裁判」を裁判する』『日本は「侵略国家」ではない!』『「パル判決書」の真実』『知的生活の方法・音楽篇』(渡部玄一・共著)などの話題作やベストセラー多数がある。

目次

第1章 江戸幕府の本質は家康の個性
鎖国がなければ大東亜戦争もなかった
源氏と称して幕府を開く
戦に生きた猛将・家康
秀吉と家康の駆け引き
運が味方した関ヶ原の戦い
狸爺に変貌
家康の長寿が歴史をつくった
長子相続制への一大転換
お家騒動の消滅
第2章 「武」の時代から「文」の時代へ
家康にとっての儒学
仏教と神道の融合
家康の出版事業
江戸と『源氏物語』
宮廷へのあこがれと雛人形
第3章 養子と浪人たちの功績
地方における養子の名君たち
由比正雪が掲げた菊水の旗
学問の世界と浪人文化
浪人の気分が明治維新につながった
第4章 元禄時代のパラドックス
贅沢競争と財政の悪化
国中を人とカネが動いた
元禄文芸の興隆
「赤穂義士」に対する学者たちの反応
『忠臣蔵』が大評判になった理由
キリシタンと豪商への迫害
江戸の経済感覚の先進性
バブルを謳歌した元禄時代
第5章 白石と吉宗の時代
新井白石の登場
「大君」と「日本国王」
白石が考えた「天皇と将軍の制度改革」
シドッチと白石の対話
白石を追放した吉宗
享保の改革の功罪
第1章 江戸幕府の本質は家康の個性
  • 鎖国がなければ大東亜戦争もなかった
  • 源氏と称して幕府を開く>
  • 戦に生きた猛将・家康
  • 秀吉と家康の駆け引き
  • 運が味方した関ヶ原の戦い
  • 〝狸爺に変貌〟
  • 家康の長寿が歴史をつくった
  • 長子相続制への一大転換
  • お家騒動の消滅
第2章 「武」の時代から「文」の時代へ
  • 家康にとっての儒学
  • 仏教と神道の融合
  • 家康の出版事業
  • 江戸と『源氏物語』
  • 宮廷へのあこがれと雛人形
第3章 養子と浪人たちの功績
  • 地方における養子の名君たち
  • 由比正雪が掲げた菊水の旗
  • 学問の世界と浪人文化
  • 浪人の気分が明治維新につながった
第4章 元禄時代のパラドックス
  • 贅沢競争と財政の悪化
  • 国中を人とカネが動いた
  • 元禄文芸の興隆
  • 「赤穂義士」に対する学者たちの反応
  • 『忠臣蔵』が大評判になった理由
  • キリシタンと豪商への迫害
  • 江戸の経済感覚の先進性
  • バブルを謳歌した元禄時代
第5章 白石と吉宗の時代
  • 新井白石の登場
  • 「大君」と「日本国王」
  • 白石が考えた「天皇と将軍の制度改革」
  • シドッチと白石の対話
  • 白石を追放した吉宗
  • 享保の改革の功罪
第6章 濁れる田沼と清き白河
田沼意次の再評価
「雅」と「俗」の文化
田沼の蝦夷地移民計画
安永・天明年間の異常気象
もとの濁りの田沼恋しき
超エリート・松平定信
寛政の改革の実態
海防政策における定信の矛盾
「寛政異学の禁」の背景
第7章 開国への急流
江戸文化の爛熟期
蘭学と町人に対する憎しみ
「天保の改革」失敗の理由
最悪のタイミングだった「ペリー来航」
崩壊への道を歩み始めた江戸幕府
歴史の流れを速めた桜田門外の変
小御所会議の歴史的意義
光圀の勤皇思想が日本を救った
西洋やシナにおける「革命」と明治維新の違い
第8章 幕府と朝廷──第二の建武の中興へ
後水尾天皇と幕府の確執
徳川初期の「ミニ藤原時代」
型破りな反幕府的天皇
閑院宮家を創設した白石の功績
『太平記』の影響力
世界に誇るべき光圀の『大日本史』
伊藤仁斎と荻生徂徠
尊王思想の噴出
松平定信と「尊号事件」
日本中の青年たちを感動させた『日本外史』
昭和にまで至る頼山陽の影響
日本の古典と大和心の〝発見〟
漢学者も「万世一系」に気づいた
第9章 江戸文化の独自性
「勾玉文化」の意味
江戸の二大文化「浮世絵」と「石田心学」
日本人の道徳性の高さと心学
鎖国の時代における江戸の科学
薩英・馬関戦争の明暗
日本の〝ガラパゴス現象〟
第6章 濁れる田沼と清き白河
  • 田沼意次の再評価
  • 「雅」と「俗」の文化
  • 田沼の蝦夷地移民計画
  • 安永・天明年間の異常気象
  • もとの濁りの田沼恋しき
  • 超エリート・松平定信
  • 寛政の改革の実態
  • 海防政策における定信の矛盾
  • 「寛政異学の禁」の背景
第7章 開国への急流
  • 江戸文化の爛熟期
  • 蘭学と町人に対する憎しみ
  • 「天保の改革」失敗の理由
  • 最悪のタイミングだった「ペリー来航」
  • 崩壊への道を歩み始めた江戸幕府
  • 歴史の流れを速めた桜田門外の変
  • 小御所会議の歴史的意義
  • 光圀の勤皇思想が日本を救った
  • 西洋やシナにおける「革命」と明治維新の違い
第8章 幕府と朝廷──第二の建武の中興へ
  • 後水尾天皇と幕府の確執
  • 徳川初期の「ミニ藤原時代」
  • 型破りな反幕府的天皇
  • 閑院宮家を創設した白石の功績
  • 『太平記』の影響力
  • 世界に誇るべき光圀の『大日本史』
  • 伊藤仁斎と荻生徂徠
  • 尊王思想の噴出
  • 松平定信と「尊号事件」
  • 日本中の青年たちを感動させた『日本外史』
  • 昭和にまで至る頼山陽の影響
  • 日本の古典と大和心の〝発見〟
  • 漢学者も「万世一系」に気づいた
第9章 江戸文化の独自性
  • 「勾玉文化」の意味
  • 江戸の二大文化「浮世絵」と「石田心学」
  • 日本人の道徳性の高さと心学
  • 鎖国の時代における江戸の科学
  • 薩英・馬関戦争の明暗
  • 日本の〝ガラパゴス現象〟
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