三島由紀夫って誰? 三島由紀夫ってなにもの?
いちはやくノーベル賞候補になった世界的な文学者。切腹して45歳の人生に終止符を打った行動家。
能と歌舞伎を愛し、古代ギリシアの美に憧れながらボードレールやオスカー・ワイルドに魅了された批評家。
そしてボディビルと剣道で鍛錬を重ねた肉体派――。
どれが本当の三島由紀夫?
ドキュメンタリー映画『みやび 三島由紀夫』は生前の三島を知る人々ではなく、
今世紀を生きる若い世代のアーティスト・文化人11人からそれぞれの三島像を浮かび上がらせる。
小説家の平野啓一郎が「金閣寺」を通して対話する相手は三島だ。
劇作家の坂手洋二や演出家のグンナルソンが対話する相手も三島だ。
故・野村万之丞は仮面の真理を通して三島と対話する。
そしてこの映画をご覧になるひとりひとりもまた内なる三島と対話せずにはいられない。
監督は映画評論家で能のドキュメンタリー『能楽師』を作った田中千世子。
撮影の川上皓市、音楽の梅林茂をはじめとして日本映画界を代表するプロフェッショナルが脇をかためた。
フィルムによる撮影が三島と日本文化の美に迫る。―11月25日は37回目の三島の命日である。
キャスト
平野啓一郎、関根祥人、野村万之丞、チン・フェイ、ホイクール・グンナルソン、 松下恵、岡泰正、坂手洋二、バログ・B・マールトン、ラウラ・テスタヴェルデ、柳幸典
スタッフ
監督:田中千世子
プロデューサー:鈴木隆一、すずきじゅんいち
撮影:川上皓市/録音:中山隆匡/美術:星埜恵子/編集:冨田伸子/音楽:梅林茂/題字:中村洋子/協力:出雲蓉、波多野眞矢
特別協力:金閣寺、円照寺、社団法人観世会、新潮社
制作:フイルムヴォイス
2005年劇場公開作品
2005年フィルム ラバーズ フェスタ招待作品
2005年福岡アジア映画祭 招待作品
【仕様】
全74分
片面1層
カラー
MPEG-2
STEREO
ビスタ・サイズ
DOLBY DIGITAL
