ガリレオX

“人工生命”研究最前線 生命はどこから生命なのか?

BSフジ
本放送:10月09日(日)昼15:58~12:00
再放送:10月16日(日)昼11:30~12:00

 「生命とはなにか?」  単純かつ難解なこの問いに対し、これまで生物学者らは観察を主としたアプローチから生命への理解を試みてきた。しかし現在、生命体を研究者自ら創る“人工生命”というアプローチから生命への理解を試みる研究が進められている。  研究者らの創る“人工生命”とは一体どんな生命体なのでしょうか。また、人工生命を創ることで、生命に対してどんな理解が得られるのでしょうか。生命科学の最先端で行われる人工生命研究に迫ります。  

人工細胞〜生命の最小単位“細胞”を創る
 自然界には体が一つの細胞だけからなる“単細胞生物”と呼ばれる生物群が存在する。つまり“細胞を創る”という試みは、 “生命を創る”という試みでもある。はたして、研究者の創る人工細胞とはどんな生命なのか?

人工生命システム〜哺乳類の生命システムを再現する!?
 iPS細胞(人工多能性幹細胞)やES(胚性幹細胞)など、一般に万能細胞と呼ばれる技術が近年急速に進展している。体の様々な部位に分化する能力を持つ万能細胞ですが、例えばこの技術を応用することで、人工的に体の各臓器をつくり、それらを繋ぎ合わせることで生命体(生命システム)を創ることはできないか。そんな近未来的な研究も既にはじまっている。

生命はコンピュータの中にも存在する?
 自然界に存在する多様な生命は、進化という機能に支えられることで今日を生きている。つまり、進化という機能は生命を生命たらしめる大きな要因の一つにあげられる。
 では例えば、コンピュータの中で進化する機能を持った仮想生物は“生命”なのか?それとも非生命なのか?

人工細胞・人工生命慰霊碑
生命とは何かを考察する時、必ずしもそれは科学の言葉だけで説明できるものではないのかもしれない。例えば、命の問題を考えた時、私たちがこれまで生命とどのように関わってきたのかという文化的な意味での生命の側面があらわれる。そうした中、ある研究者は「生命とはなにか?」をあらためて考察するため、人工細胞・人工生命の慰霊碑をつくった。


主な取材先
•角南 武志 さん (大阪大学)
•田川 陽一 さん (東京工業大学)
•有田 隆也 さん (名古屋大学)
•木賀 大介 さん (早稲田大学)
•岩崎 秀雄 さん (早稲田大学)

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