腸内細菌と脳腸相関
脳腸相関に、私達の体内に生息している腸内細菌が、深く関与していることがわかってきたという。脳と腸と腸内細菌に一体、どんな関係があるというのだろうか。そもそも腸内細菌とはどのようなものなのだろうか?
腸内細菌によって変化する行動
マウスを使った実験では、なんと腸内細菌が宿主の脳にまで影響を及ぼし、更にはその行動さえも変化させることがわかったという。その実験とはどのようなものだったのか?そして腸内細菌によって変わる行動とはどんなものだったのか?実際に実験を行った九州大学の須藤さんに尋ねた。
過敏性腸症候群と腸内細菌
腸に慢性的な腹痛と便通異常が起こる病気である“過敏性腸症候群”。
世界人口の約1割が患っているというこの病気に、腸内細菌が関係していると東北大学の福土さんはいう。過敏性腸症候群を引き起こす誘因の一つとして、なんと腸内細菌のかく乱が考えられるというのだ。一体、過敏性腸症候群に腸内細菌がどのように影響しているのだろうか?
うつ病と腸内細菌
日本人のおよそ20人に1人が患っているという“うつ病”。年々患者数は増加し、社会問題ともなっているこの病気にもまた、腸内細菌が関係していることがわかった。国立精神・神経医療研究センターの功刀さんは、うつ病患者と健常者の腸内細菌に違いがあることを見つけたというのだ。ストレスを感じると悪化するといううつ病に、腸内細菌がどのように関係しているのだろうか?
主な取材先
須藤信行さん(九州大学 大学院)
加藤豪人さん(ヤクルト本社 中央研究所)
福土審さん(東北大学 大学院)
功刀浩さん(国立精神・神経医療研究センター)