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<アンコール>地質年代チバニアン誕生 その地層に刻まれた地磁気逆転の謎

BSフジ
本放送:09月06日(日)昼11:30~12:00
再放送:09月06日(日)昼11:30~12:00

約46億年という歴史を持つ地球史は、「地質年代」という区分によってまとめられている。その地質年代の中でこれまで名前がつけられていなかった約77万4千年前~l2万9千年前の時期が「チバニアン(千葉時代)」と命名されることが決まった。千葉にある地層が、その時代の特徴が最もよく現れている「国際標準模式地」として正式に認定されたもので、地球史に初めて日本由来の地名が刻まれる快挙である。そんなチバニアンの時代の地層には、地磁気の南北が入れ替わる「地磁気逆転」と呼ばれる現象の記録が刻まれている。地磁気逆転は過去の地球で何度も起きているが、チバニアンの時代を最後に現在まで起きていない。つまりこの地層を調べることで最も近い時代に起きた地磁気逆転の謎に迫れるかもしれないという。地磁気逆転が起こると、地球環境や私たちの文明社会はどのような影響を受けるのか?チバニアンに刻まれた過去の記録を探る。

誕生!“チバニアン”
 2020年1月17日。千葉県にある千葉セクションという地層が日本で初となる「国際標準模式地」として正式に認定された。そして今まで地質年代名がついていない約77万4千年前から約12万9千年前の時期を“チバニアン”と命名された。この決定にはチバニアンの時代の地層が「地磁気逆転」という現象を記録していたことが決め手になったという。

地磁気逆転の発見と日本の研究者
 過去の地球では、何度も地磁気が逆転する現象が起こっている。その現象を発見したのは日本の研究者「松山基範」という人物だった。松山はその発見により世界で利用される磁極名にもなっているのだが、どのようにして逆転現象を発見したのだろうか。その現象を発見した兵庫県にある玄武洞で話を聞いた。

地磁気逆転の全容に迫る
 チバニアンの時代の地層は約77万年前の地磁気逆転を記録している。この地磁気逆転が地球でのもっとも最近の逆転現象であり、その地層から研究者たちは地磁気逆転の全容を探った。その結果、地磁気が逆転する前後の磁力が弱い期間が当初考えられていた以上に長いことが分かったという。

地磁気逆転による影響はあるのか?
 過去の地磁気逆転が起こった時、地球ではどのような影響があったのだろうか。研究者たちはチバニアンの時代の地層から植物に含まれる花粉や海のプランクトンなどを採取し、その影響を探った。一方、現代で地磁気逆転が起こると私たちの生活に大きな影響を及ぼすことが予想されている。今後、地磁気逆転は起こるのか、起こるならばいつなのだろうか?
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