ガリレオX

日本の海に沈むUボートを探せ

BSフジ
本放送:08月26日(日)昼11:50~12:20
再放送:09月02日(日)昼13:30~14:00

2018年6月若狭湾に沈むUボートが発見された。 Uボートは第一次、第ニ次世界大戦で「海の狼」と恐れられたドイツの潜水艦だ。 なぜドイツの潜水艦が日本で沈んでいるのか? 海底深く沈む潜水艦をどうやって見つけるのか? この調査は海中ロボット開発のパイオニア九州工業大学の浦 環先生が海中探査のエキスパートを集め挑んだ。さらにその全ての様子は超高速インターネット衛星「きずな」を使い生放送された。 この全国40万人が見守る前代未聞の潜水艦探査を追った。

若狭湾に沈むドイツの潜水艦
第一次、第ニ次世界大戦で恐れられたドイツの潜水艦「Uボート」。それがドイツから遠く離れた日本の海、それも京都府と福井県に挟まれた若狭湾の海底に沈んでいると言われている。その理由は先の大戦後、ソビエトに日本海軍の潜水艦技術が渡らないようにしたためだとされている。
2018年6月、長年にわたり水中探査ロボットの研究に携わってきた九州工業大学の浦 環先生指揮のもと、若狭湾の海底に沈む潜水艦を探査するプロジェクトが行われた。

Uボートは若狭湾のどこに沈んでいるのか?
若狭湾に沈むUボートはドイツから日本に運ばれた後に呂500と名前を変えた。
この呂500が沈んでいると考えられる場所の候補は4箇所あるという。
一つ目はアメリカ軍の資料に残された若狭湾の中央、二つ目は40年前に若狭湾に沈んでいることが確認された潜水艦「伊121と呂68」の付近、三つ目は浦島礁と呼ばれる丹後半島北東の漁礁、そして四つ目が今回最有力と考えられている「シンヤマ」と呼ばれる漁礁。
呂500は一体どこに沈んでいるのか。

潜水艦探査の様子を生放送
今回のプロジェクトを指揮する浦 環先生は水中探査ロボットを使った海底火山の詳細な地形データの収集や海底に住む生物の調査などで高い評価を得ている人物だ。
その浦先生が今回の調査で挑戦する新たな取り組みの一つが、調査風景をインターネットを使って生放送するという試みだ。
海の上から映像と音声をリアルタイムで放送する方法として利用されたのは、人工衛星「きずな」と「ニコニコ生放送」だ。必要な機材の船への積み込みも完了した。

海底に反応あり
いよいよ若狭湾に沈むと言われる潜水艦 呂500の調査が始まった。
1日目、最有力候補の「シンヤマ」付近の海底に早速反応があった。がしかし海中探査ロボットにトラブルが発生。思うような調査ができないままの帰港となった。
2日目、調査スケジュールの都合上「シンヤマ」付近にあった反応の詳細な調査は保留にし、40年前に確認された伊121と呂68の調査に向かう。
すると、その調査で思わぬ発見がもたらされた。


主な取材先
ラ・プロンジェ深海工学会
東京大学生産技術研究所
情報通信研究機構

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