ガリレオX

光エネルギー活用最前線 社会を変える光の力

BSフジ
本放送:02月09日(日)朝08:28~08:58
再放送:02月16日(金)朝8:28~08:58

太陽から放出される光、人工的な光、そんなあらゆる光は、人間が生きるために欠かせないエネルギーの一種だ。そんな光を今、より有効に利用するための研究が進められている。 光を当てると自在に変形する材料を開発する。 光を使ってものを冷やす。 光で次世代のエネルギー源として注目されている水素をつくる。 これら3つの研究現場を訪ね、これからの光エネルギーの活用の可能性を探る。

光によって駆動!光運動材料
 日常に溢れる「光」をより有効に活用しようと、今さまざまな研究が進められている。それらの研究で注目されているのは、光のエネルギーだ。
そんな研究の一つとして、光エネルギーを運動エネルギーに直接変換できる材料の開発が進められていた。それは「光運動材料」と呼ばれる、光を当てるだけで自由自在に変形する不思議な材料だ。光運動材料は当てる光の種類によって変形を制御できるというが、一体どのような材料なのだろうか。


光によって冷却!光学冷却
 日常生活の中で様々な場面で利用される光。そんな光は熱と密接な関係を持っている。例えば、太陽光が体にあたると暖かさを感じたり、照明機器を触ると発熱しているのがわかる。しかし光エネルギーの活用を目指す研究では“光によってモノを冷やす”という驚きの研究も進められていた。それは「光学冷却」と呼ばれる物質内部の熱を光に変えて放出する物理現象だ。光学冷却は、離れた場所から光を当てるだけでモノを冷やすことができる。解明が進めば、従来の冷却とは全く異なる方法でモノを冷やす技術の開発につながるかもしれない。

光によって水素をつくる!光触媒
 光を使って水素をつくろうという研究が進められている。水素が大量にあれば、現在の化学技術によってメタンやガソリンなどの燃料や暮らしに欠かせない様々な化合物を作ることができる。まさにいま、水素は次世代のエネルギー源として注目を集めている。しかし、水素が新たなエネルギー源として利用されるためには、二酸化炭素を発生させずに大量の水素を作り出す必要がある。そこで太陽光のエネルギーによって水を分解して水素を作る技術の研究が進んでいた。その研究で開発が進められているのは、「光触媒」と呼ばれる太陽光で水を分解する働きを持った物質だった。


主な取材先
堂免 一成さん (東京大学・信州大学)
山田 泰裕さん (千葉大学)
宇部 達さん (中央大学)

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