驚きのプラスチック「ポリカーボネート」
今、環境問題を改善する未来の材料として、あるプラスチックが注目されている。その名は「ポリカーボネート」。なんとこのプラスチックは二酸化炭素を原料にして生み出そうとしているというのだ。大阪公立大学ではそんな驚きの材料を作る研究が進められている。
身近な存在？ポリカーボネート製造見学
ポリカーボネートとはどのようなプラスチックなのだろうか。巨大な工場でその製造工程を見せてもらうと、まるで“ところてん”のように伸ばされた、ポリカーボネートの姿があった。そんな工場でも製造されるほど身近な材料は、どのようにして作られているのだろうか？
ポリカーボネートの特性とは
身近に溢れ、私たちが知らないうちにお世話になっている材料、ポリカーボネート。その特性の１つは衝撃に強く耐久性に優れているという点だ。つまりポリカーボネートは“透明な材料は壊れやすい”というこれまでの常識を覆すプラスチックだった。そんな特徴的な性質を持つポリカーボネート、他には一体どのような特性があるのだろうか。
CO2からプラスチックをつくるプロセス
今、ポリカーボネートを自動車の部品に用いて、環境問題を改善しようとする試みが進んでいる。二酸化炭素からポリカーボネートを製造している現在のプロセスは、いくつかの手順が必要だという。そんな製造方法も最新の研究から、より直接的で安全性の高い新たな方法が見えてきたという。
主な取材先
田村 正純さん（大阪公立大学大学院）
藪下 瑞帆さん（東北大学大学院）
本間 精一さん（本間技術士事務所）
原田 英文さん（三菱ガス化学）
廣野 正樹さん（三菱ガス化学）
桑折 敦さん （三菱ガス化学）
北原 義孝さん（三菱エンジニアリングプラスチックス）
