後は野となれ山となれ…それは何年後?
スキー場でも有名な苗場山の一角で、半世紀以上にわたる試験が行われている。試験ではこの地に自生しているブナ林を自然な姿のまま伐採し続ける方法が模索されているが、当時の目論見からは外れた現状がそこにあった。
伐採後の森林をそのままにさせない『企業の森』
いま日本中に広がるスギやヒノキの人工林には、所有者がいる。植っている樹木をどうするのか?いつ伐採するのか?伐採した後の森をどうするのか?そんな問題から逃避して放置される森林が今問題になっている。そこで、森林を所有者から借り受けて、その管理を企業が行うのが『企業の森』だ。この取り組みの中では、林業で弱った森の自然回復力を取り戻す方法が模索されていた。
森をデジタル化する?
森林は常に変化し続けている。しかしその変化は人間の時間スケールから見ると非常に小さく、遅い。そこで、森林をデジタル化する研究が進められている。さらなる人手不足が予測されるこれからの時代に、テクノロジーがその穴を埋めることはできるのだろうか?
人の営みに寄り添い続けてきた森林。その力を取り戻すための研究に迫る。
主な取材先
中辺路森林組合
森林総合研究所
和歌山県
東京農業大学