立正大学ウズベキスタン学術調査隊とは?
ガリレオXでは、2018年から立正大学ウズベキスタン学術調査隊の発掘調査に密着取材を行ってきた。ところでなぜ彼らは、中央アジアの国、ウズベキスタンで仏教遺跡の発掘調査しているのだろうか?そしてどのような遺跡を対象に発掘調査するのだろうか?彼らの目的を振り返る。
発掘調査開始。
2018年、立正大学ウズベキスタン学術調査隊は仏教遺跡の発掘から、ある程度の成果を上げることが出来た。
しかしそれは調査期間の終わり間近。もう少し発掘すれば成果が出ることは予測されたが惜しくも帰国することになった。そして2019年、前回の発掘箇所を考慮し、再び発掘調査を始めた…
バラリクテペから発見された壁画
仏教遺跡の発掘調査とは別に、調査隊はとある遺跡の視察に向かっていた。
その遺跡とは、5世紀から7世紀頃、貴族の宮殿、または軍事的な要塞、あるいは宗教施設として使用されていたなど、未だ判明していない事実が多く残っている“バラリクテペ”遺跡だ。そして1949年、バラリクテペの名前を一躍有名する出来事があった。それまで言われていたユーラシアの歴史に大きな衝撃を与える壁画が発見されたのだ。一体、その壁画とはどのようなものなのだろうか?
近年発見されたミステリアスな壁画
ウズベキスタンの地に眠る仏教遺跡を発掘調査してきた、立正大学ウズベキスタン学術調査隊が2014年から調査対象としてきたのが、巨大仏教遺跡“カラテペ”。そして近年その遺跡から、仏教の知られざる一面を秘めた、色鮮やかでミステリアスな壁画が発見されたという。しかし発見されたばかりの壁画は保存のため、ウズベキスタンの政府機関の研究所に蔵されてしまった。公開できればテレビ番組として世界初となるその壁画を紹介するため、首都タシュケントにある研究所に向かった。
危機に瀕する仏教遺跡を守るため
発掘調査の他に、立正大学ウズベキスタン学術調査隊にはもう一つ目的がある。それは調査対象としている仏教遺跡の保全方法を調べること。そのため2018年、調査対象の仏教遺跡に大規模な3Dスキャンを行っていた。そして今年、3Dスキャンデータを解析したところ、重大な事実が判明した。
発掘調査終了。
立正大学ウズベキスタン学術調査隊が行った仏教遺跡の発掘調査で大きな成果が出た。
それは一体どんなものだったのか?
主な取材先
立正大学ウズベキスタン学術調査隊
駐日ウズベキスタン共和国大使館
テルメズ大学
テルメズ考古学博物館
ウズベキスタン科学アカデミー芸術学研究所
駒澤大学 古庄 浩明さん
大正大学 犬竹 和さん
金沢工業大学 高原 利幸さん