一風変わった自動車レース
2024年11月、東京都お台場にあるサーキットで一風変わった自動車レースの決勝戦が開催された。それは、人間のドライバーが居ないレースだ。この競技会の名前は “自動運転AIチャレンジ”、自動運転の技術者の育成を目的とする競技会だった。
多くの参加者が集まる自動運転AIチャレンジ
自動運転AIチャレンジでは、開催されるごとに異なる競技の課題が設定される。今回の課題は、レーシングカートを自動運転させて、サーキットを一周するのにかかった時間を参加チームごとに競う「タイムトライアル」。競技で使う車や自動運転のサンプルプログラムは運営側から提供され、参加者は自動運転のプログラムに改良を施して最速タイムを目指す。予選にエントリーしたのは145チーム、約400名。決勝戦に勝ち残ったのは16チーム。それぞれのチームごとに独自に開発した自動運転プログラムで最速を目指す。
参加チームの作戦とは?
今回の自動運転AIチャレンジの決勝戦には、自動運転の研究者から興味を持った一般人まで幅広い参加者が集まった。決勝戦の一か月前から高校生チーム、大学生チーム、企業の技術者チームの開発現場を訪問し、自動運転のプログラム開発の様子を密着取材した。
開発した自動運転プログラムによって、レーシングカートはどんな走りをみせるのか。
主な取材先
加藤 真平さん (自動運転AIチャレンジ実行委員会 リーダー/ティアフォー)
林 栄介さん (昭和学院秀英高等学校)
奥山 祐市さん(会津大学)
久野 智輝さん (岐阜大学)
赤松 秀治さん (パナソニック オートモーティブシステムズ)
上田 周平さん (日立産業制御ソリューションズ)