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地震は予知できるのか ~大地震予報のゆくえ~

BSフジ
本放送:10月27日(日)昼11:30~12:00
再放送:11月03日(日)昼11:30~12:00

 今後、発生が懸念される「首都直下地震」や「南海トラフ地震」などの巨大地震。このような巨大地震の発生を事前に予測し、被害を最小限に抑えることはできないか? 実はいま、民間レベルで独自の地震予知研究を進める科学者がいた。民間で地震予測情報を発信する「ブレイン地震予報」の内山義英さんは独自の観測機器を用いた全国規模の観測網を築き上げ、次の巨大地震の発生を予測するべく努力を重ねていた。 地震予報は実現できるのか?ブレイン地震予報の研究や取り組みに密着し、その可能性に迫った。

これまでの地震予知
 日本の地震予知研究は、その始まりを1960年代までさかのぼる。地震大国としての威信をかけて取り組まれてきた様々なプロジェクトは、1995年の阪神淡路大震災や2011年の東日本大震災が予測できなかったことによってくじかれてしまう事となったのだった。

民間地震予知会社「ブレイン地震予報」
 国が地震予測に消極的になる中、民間で地震予測に挑む人々がいる。静岡県のブレイン地震予報は、地震の前兆現象として地電流の異常があることを発見した。このデータは1994年ごろからその測定が始まったものの、地震予測としては用いられてこなかったデータだという。そしてブレインはさらに3つの手法を組み合わせて地震の予測を行っていた。

配信された大地震予報
 2019年8月5日、北海道で地電流の異常が観測され、ブレインはその予測手法から予8月21日に「大地震予報」を配信した。そして1週間後、予報は時期・場所・規模の面で概ね的中することとなったが、予断を許さない状況は依然として続いていた。

これからの地震予知
 地震の予測はなぜ重要なのだろうか。2018年に発生した北海道胆振東部地震の被災者の方々は、地震予知による精神的な冷静さを保つこと、さらに備蓄準備に役立てることができるという。
 予報の精度や予報後の対処などにまだまだ議論が残る地震予報は、果たして実現することができるのだろうか。

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