地獄の訓練「レンジャー訓練」
令和6年8月、静岡県の滝ヶ原駐屯地。陸上自衛隊の中でも最も過酷といわれるレンジャー教育の開始式が行われた。15名に及ぶ隊員たちは神妙な面持ちで、教育隊長の言葉を胸に刻む。
「レンジャー隊員はなぁ、気ぃぬいてたら死ぬんだよ!」
返答はもちろん”レンジャー”だ。彼らはこれから始まる地獄の訓練を越えることができるのだろうか。
基礎訓練開始
3カ月に及ぶレンジャー訓練。その前半は体力や精神力、そしてレンジャーに必要なスキルを磨く基礎訓練だ。腕立て伏せや懸垂、匍匐前進といった基礎的な体力調整運動だが、隊員たちは限界まで追い込まれる。ここまで追い込む教育を行うのには理由があった。
あらゆる環境下のミッション!
基礎訓練は次のステップへと進む。どんな過酷な環境においても任務を遂行するスキルを磨いていくため、あらゆる状況を想定した訓練が行われる。湖でボートを漕ぎ、ヘリコプターで空から降下する。時には食料も食べられるものを判断し、自活していかなければならないのだ。
レンジャー訓練 最後の試練
過酷なレンジャー訓練の最後にして最大の難関が、月のない深夜にひっそりと開始された。これから4日間、不眠不休で山間部を踏破し、作戦を遂行しなければならない。隊員たちは、これまでの訓練ですでに満身創痍。果たして作戦を無事遂行し、レンジャーバッジを受け取れるのだろうか。
主な取材先
陸上自衛隊
滝ヶ原駐屯地
富士教導団