植物園とは?
園芸や農業とは異なり、世界中のありとあらゆる植物が有用・無用を問わず集められている植物園。ここでは集められた植物は標本にするのではなく、生きたまま栽培され、来園者のために展示されている。そして栽培を通して、その植物の栽培方法や標本だけでは知り得ない姿を明らかにして、種の多様性を維持する役割を担っているのだという。
植物を「感じる」場所
茨城県の筑波実験植物園は、園内が23個の区域に分けられ、それぞれの植物が自生している環境を模した区域で栽培されている。温室には高温多湿の熱帯雨林温室や、昼と夜の温度差が大きく乾燥が激しいサバンナ温室があり、また屋外には海岸や山地を模した所や広葉樹林、針葉樹林などがある。温室内と屋外、それぞれの区域の『自然』を再現している担当者を取材した。
世界最大級、かつ世界一クサい花?!
東京都の神代植物公園でショクダイオオコンニャクが開花した。この花の大きな特徴はその大きさと、世界一クサいとも言われる匂いだ。ショクダイオオコンニャクは一般的に夕方に開花して、その晩の閉園中にだけ強い匂いを発するため、通常は来園者がその匂いを満喫することはできない。しかし今回、この植物園では特別に夜間公開を実施した。数年にたった一晩限りのその匂いを嗅ぐために集まった来園者の声を取材した。
主な取材先
国立科学博物館 筑波実験植物園
神代植物公園