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機械につながる脳と身体 医療テクノロジーの現場から

本放送:04月18日(金)昼12:43~19:30
再放送:04月27日(日)朝6:00~06:30

いま、機械を脳や身体につなぐ技術の開発が急速に進んでいる。今回は医療に大きな変革をもたらす最新テクノロジーをレポートする。

まるで手のように動く筋電義手
生まれつき障害をもつ美来ちゃん(7才)には右手がない。しかし、筋肉の信号を使って動く筋電義手を使えば、バイオリンを弾くことも、文字を書くことも可能だ。美来ちゃんは将来、義手を使ってピアノを弾きたいと考えている。そのような義手は出来るのだろうか?

念じるだけで動く車椅子
体を使わず脳波で制御する車椅子が開発されている。車椅子に乗っている人は曲がり角に来た時、右、左と考えているのではない。実は、「柔道」と「海辺」をイメージしているのだ。それは一体なぜか?

ALS患者のための意思伝達装置
体が動かず、声も出せない患者が、自らの意思を表すために使われる意思伝達装置「心語り」。脳の血流量の変化を利用して、YES、NOを判別する機械だ。夫が重度のALSを患い、この装置を使い始めた妻は、YES、NOだけでもコミュニケーションが出来る喜びを語る。

パーキンソン病の症状を劇的に改善する手術
体の震えやこわばりといった症状を持つパーキンソン病。この病気に対して、脳に直接電極を埋め込み電気刺激をして症状を抑える手術がある。脳深部刺激療法である。長年パーキンソン病に悩まされ続けた患者が、手術後には車を運転できるまでに回復した。脳深部刺激療法とは一体どのようなものか?

脳から体や心の動きを読む
脳に直接電極を挿入すると、ひとつひとつの神経細胞の活動を詳しく測定することが出来る。東京工業大学の小池さんは、一次運動野の神経細胞の活動だけを頼りに、腕がどのように動いているのかを正確に読み取るシステムをつくりあげた。脳の情報処理を解読するこうした研究は急速に発展し、感情や好みなど心を読むも現実味を帯びてきた。脳と身体をつなぐテクノロジーは、一体どこまで進んでいくのだろうか?


主な取材先
東京大学 横井浩史准教授
電気通信大学 田中一男教授
日本大学 片山容一教授
東京工業大学 小池康晴准教授
日立製作所 小澤邦昭さん

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