ロードバイクで風になる!
18世紀から進化を続けてきた自転車。高性能な自転車がそろった現代は、人力で走る最速の乗り物を手に入れたと言える。いま、どんな自転車が乗られているのか?
電動アシスト自転車のパワーアップ
バッテリーの性能向上と回生充電、そして法律の規制緩和により、電動アシスト自転車は別次元の乗り物へと進化している。経済性と環境意識から、商用利用も進みはじめた。若者向けの車種も出そろい、爆発的な普及の兆しをみせている。
自転車通勤が可能な距離は?
無理をせずに自転車で通勤できる距離は驚くほど長い。そして、自転車通勤は、乗り手にも会社側にもメリットをもたらすという。また、自転車で散歩をするように走る「散走」と呼ばれるような楽しみ方も広がってきた。
歩道 or 車道、自転車はどこを走るべき?
法律上、自転車は車道を走るべき車両だが、実際には自転車にとって走りにくい車道だらけである。だが、自転車にとって安全な道路だけが掲載された特別な地図を使えば都内の移動は快適になる。地図に記されたルートは、地上ばかりではない。
クルマから自転車への転換で都市が変わる!?
自転車が都市交通の主役となると、渋滞がなくなり、バスと自転車が道路上で共存することが可能になるという。また、放置自転車の問題も、コンピュータ制御の巨大な地下駐輪場の登場により、解決の糸口が見え始めた。
パリ、自転車のフランス革命
パリ市は、クルマから自転車への転換を推進する、大胆な政策をとった。それは、多数のステーションを持つ、30分無料のレンタサイクルだという。これにより、街歩きを楽しむパリジャンの伝統が取り戻され、都市に活気が戻ったという。東京がそうなる日は来るのか?
主な取材先
藤井聡さん(東京工業大学大学院)
鳥海基樹さん(首都大学東京大学院)
古倉宗治さん(住信基礎研究所)
小林成基さん(自転車活用推進研究会)
田中恒明さん(アーバンエコロジー東京)



