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パワードスーツ最前線 身体を拡張するロボット技術

本放送:04月18日(土)夜16:31~19:30
再放送:04月26日(日)朝8:00~08:30

最近、より人の生活に役立つものという発想に基づいたロボット研究が注目を集めている。人間が身につけることにより身体機能を増幅したり、補助したりする、一般的に「パワードスーツ」と呼ばれる装置の開発だ。これまでSFの世界で活躍してきた夢の機械が今、現実になりつつある。

パワー増幅ロボット
パナソニックの社内ベンチャー、アクティブリンクが開発するのは、装着することにより人間の力以上にパワーを増幅する装置だ。手元のコントローラーで操作し100キロの重量物を持ち上げることができる。今後、建設現場や工場などで利用され作業効率を改善することを期待されている。

パワードスーツの原点とは
パワードスーツという概念は、ロバート・A・ハイラインの「宇宙の戦士」に登場した「強化防護服」が出発点となっている。同作品の文庫版の挿絵イラストは、それ以降のロボットアニメーションの造形に大きな影響を与えたと言われている。空想から現実の技術が生まれた背景を探った。

福祉の分野で活躍するパワードスーツ
90年代、日本では福祉の分野でパワードスーツが開発されてきた。神奈川工科大学の「パワーアシストスーツ」は、全身に装着することで身体の力をアシストし、介護する側の抱き上げ時の負担が軽減されるという。
  
ついに市販化されたロボットスーツHAL
すでに実用化への道を切り開いた研究がある。筑波大学の研究室から生まれたベンチャー企業、サイバーダインの「パワードスーツHAL」である。歩行を補助する目的で開発された「HAL福祉用」は医療施設のリハビリの現場で導入され始めている。

人の歩行をアシストする
ホンダは二足歩行ロボットの研究を元に、人間の歩行をアシストする装置「体重支持型歩行アシスト」を開発中だ。使用する人の体重を支え、足の筋肉や関節への負担を軽減する機能があるという。自転車のように手軽に利用することができる未来の機械を目指している。


主な取材先
山海嘉之さん(筑波大学大学院)
山本圭治郎さん(神奈川工科大学)
加藤直之さん(SF画家)
永瀬唯さん(科学評論家)
城垣内剛さん(アクティブリンク)
芦原淳さん(本田技研工業)
田中一正さん(大和ハウス工業)
好川哲平さん(茜会昭和病院)

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