植物工場とはどんな技術か
野菜のつくり方を変えた未来の畑・植物工場。自然環境から切り離された人工環境で栽培される野菜づくりとはどのような技術なのか? 植物工場で生産された野菜の持つ優れた特徴とは?
大手飲食チェーン大戸屋の参入
空きスペースがあれば誰でも簡単に野菜を作ることができる植物工場。熟練した技術が必要ないため、異業種からの参入が相次いでいる。飲食チェーンの大戸屋は、野菜を自社の植物工場で生産し、サラダとして提供する試みをスタートさせた。食の安全への関心が高まる今、飲食業からの注目度は高い。
植物工場はどのように誕生したか?
野菜を工業生産しようとする試みは、ある日本人研究者によって35年前に始まった。植物の成長と環境条件を緻密に計測し、その関係を明らかにしようという研究だ。その結果、環境の制御によって野菜の生育をコントロールすることが可能になり、現在の植物工場の基礎が確立された。
植物工場のさらなる可能性
植物工場の普及に向け、現在様々な研究が進んでいる。特殊な土を使って少ない水で野菜をつくる技術や、光を操ることによって野菜の栄養価を高める技術など、これからの野菜を変える新技術を紹介する。
主な取材先
高辻正基さん(財団法人社会開発研究センター)
嶋村茂治さん(株式会社みらい)
三森久実さん(株式会社大戸屋)
金子裕一さん(小津産業株式会社)
伊藤公洋さん(毛利Salvatore Cuomo)
大山敏雄さん(株式会社野菜工房)
藤原澄久さん(丸紅株式会社)
後藤英司さん(千葉大学)



