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共感覚のミステリー 音や文字に色を感じる!?

本放送:11月21日(土)夜17:00~19:30
再放送:11月29日(日)朝8:00~08:30

音楽を聴くとそこに存在しない色を感じ、文字や数字に実際の色とは違う色が見えてしまう。この不思議な現象は「共感覚」と呼ばれ、芸術家に持つものが多いと言われてきた。番組では、脳科学や心理学の分野で最近始まった共感覚研究の最前線を取材。3人の共感覚者が語る生の声を紹介しながら、その驚きの世界を探った。 第51回科学技術映像祭<科学技術教養部門>文部科学大臣賞受賞作品

音に色を感じる色聴共感覚
共感覚の研究者である関西学院大学の長田典子教授は、自身も音楽に色を感じる色聴共感覚者。色聴共感覚者が音楽を聞くときに脳がどのような活動を示すかをfMRIを用いて測定し、実際に色を見ているときに活動する視覚野の領域が活動していることを明らかにした。

文字や数字に色が見える色字共感覚
東京大学では、文字に色を感じる色字共感覚者を被験者とした実験を行っている。実験に参加している2人の色字共感覚者にインタビューを行い、文字にどのように色がついて見えるのかを詳しく聞いた。

視覚と聴覚の連携が共感覚を生む?
中央大学の山口真美教授は、赤ちゃんの視覚と聴覚の連携がいつごろ生まれるのかを調べている。実験の結果、生後5カ月~7カ月の間に視覚と聴覚の連携がうまれることがわかったという。この連携が生まれた時に、共感覚の素地ができているのではないかと山口教授は指摘する。

誰もが持つ共感覚的なはたらき
色字共感覚の研究をしている東京大学の横澤一彦教授は、誰もが共感覚者と同じような感覚を生むメカニズムを持っていると指摘する。番組が行った「二つの図形にブーバとキキという名前を付ける実験」を通して、誰もが持っている共感覚的な認識を探った。


主な取材先
長田典子さん(関西学院大学)
横澤一彦さん(東京大学)
山口真美さん(中央大学)

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