ガリレオチャンネル

ga091219_1

ミライカメラ 超進化するデジタルカメラのゆくえ

本放送:12月19日(土)夜17:06~19:30
再放送:12月27日(日)朝8:00~08:30

未来のカメラはどうなるのか? フィルムの画質を超えたデジタルカメラは、写真を撮る道具から多様な方向性に進化し、これまでのカメラの概念を変えてしまった。超進化するデジタルカメラの未来に迫る。

フィルムに追いつけ追い越せ!
カメラの歴史200年の中で、デジタルカメラの登場はごく最近のことだ。21年前、わずか40万画素から始まったデジタルカメラは、今年ついに2450万画素に到達。フィルムの画質に追いついた。画素数競争が終わったいま、デジタルカメラはどんな進化をしようとしているのか?

一眼レフからの進化
デジタルになっても上位機種とされる、レンズ交換式の一眼レフカメラ。ある機構を無くすことで、高画質のままコンパクト化がなされたという。その機構とは?

決定的瞬間!の進化
フィルム時代には秒10コマが限界だった連写枚数。デジタルになり、秒60コマ連写が可能になった。さらに、狙ったシーンを長い時間にわたり連写し続けることで、これまで考えられてきた決定的瞬間の意味が変化してきたという。

ハイ!チーズの進化
全自動で人物の顔を探して動き、ピントを合わせてシャッターを切り続けるカメラがある。美しい構図までカメラが考えて撮影してくれる。メカメラがカメラマンになってしまうモ先端のデジタル技術がそれを実現させた。

レンズに合わせた進化
ドイツのカメラメーカー、ライカは、フィルム時代に究極の完成をみたレンズを、デジタルの時代に融合させようとしている。ライカのデジタルカメラとは、デジタルに合わせてカメラを作るのではなく、レンズに合わせてデジタルを設計する独特のものだ。

一つ眼から二つ眼への進化
常識を覆し、二つのレンズで写真を撮るカメラがある。それは、裸眼で3D立体写真を撮るためのものだ。人の眼に近づくデジタル技術は、より自然な立体映像を実現しつつある。

写真を観る!の進化
カメラは写真を撮るための道具。この概念を覆すカメラが現れた。小型プロジェクターを内蔵し、撮った写真をすぐに映像投影できるカメラだ。写真を観るという楽しみを、カメラ手伝ってくれるという。

撮ってすぐ加工!の進化
撮った写真をすぐその場で加工して楽しみたい。そんな欲求を満たしてくれるのは画像処理アプリケーションだ。カメラ付き携帯電話iPhoneで撮った写真を、ミニチュア写真風に加工してしまうソフトウェアがある。

GPS付き写真の進化
GPSによる位置情報を、写真に記録することができる。それにより、撮った写真の位置を地図に反映させて表示させられるのだ。世界一周旅行に同行したカメラマンの撮った写真は、地球規模にマッピングされていく。

ミライカメラ
フィルムカメラになかった機能を開拓したデジタルカメラは、レンズの前の世界を、膨大な情報の塊として捉えている。決定的瞬間さえも際限なく細かく割って撮影できてしまうような、新しい時代が始まっている。


主な取材先
梶英信さん(Nikon)
杉田幸彦さん(OLYMPUS)
宮田陽さん(CASIO)
楠部祐三さん(SONY)
米山和久さん(Leica)
藤本真一さん(FUJIFILM)
小宮山桂さん(Nikon)
深津貴之さん(Art&Mobile)
青木勝さん(写真家)
清水穣さん(同志社大学教授)

ga091219_1ga091219_2ga091219_3ga091219_4
トップへ戻る