ガリレオチャンネル

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デジタルが揺るがす著作権

本放送:02月20日(土)昼15:42~19:30
再放送:02月28日(日)朝8:00~08:30

デジタル複製技術が社会に浸透した今、著作権が文化の保存やメディアの発展を妨げる事態が起きている。番組では、貴重なフィルムが著作権に阻まれデジタル化できず消失していく不合理、ネット上で著作権と衝突する新しい閲覧サービス、電子書籍リーダーの登場で揺れる出版界、著作権に縛られずに自分の作品を解放するクリエイティブ・コモンズと呼ばれる試みなどを紹介。デジタル技術に揺れる著作権問題の最前線を探った。

フィルムのデジタル復元と著作権
著作権が切れていないのに著作権者がわからない「みなしごのフィルム」が問題となっている。劣化により永遠に失われる危機にあるフィルム映像のデジタル化が許されないと言うのだ。

拡大する電子図書館と著作権
国会図書館では本の電子データ化が進められている。これまでは大量の著作権を処理する為に数億円もの経費がかかっていた。ところが著作権法が改正されたことで、状況は一気に改善されるという。

電子書籍リーダーの衝撃
AMAZONのキンドルをはじめとする電子書籍リーダーの登場に、日本の出版界が揺れている。著者が出版社を通さずに、直接、電子書籍を発表できる時代が到来したのだ。日本の出版界が動き出せない理由に著作権の壁があった。

ネット時代の著作権のゆくえ
インターネットと著作権は対立する運命にある。アメリカでは、公正な利用であれば著作物を許可無く利用できるとする「フェアユース」と呼ばれる考え方が注目を集めている。日本では、自己宣言型の著作権活用ルール「クリエイティブ・コモンズ」の試みが広がろうとしている。


主な取材先
福井健策さん(骨董通り法律事務所 弁護士)
野口祐子さん(NPOクリエイティブ・コモンズ・ジャパン理事 弁護士)
津田大介さん(メディアジャーナリスト)
とちぎあきらさん(東京国立近代美術館フィルムセンター 主任研究員)
田中久徳さん(国立国会図書館 電子情報企画室長)
三瓶徹さん(日本電子出版協会 事務局長)
長谷川秀記さん(自由電子出版 取締役社長)
Sweet Vacationさん(ミュージシャン)

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