記憶力あり!? ハエトリソウ
北アメリカを中心に生息している「ハエトリソウ」は、食虫植物と呼ばれる植物だ。葉の上にやってきた昆虫を素早く捕まえ、その養分を吸い取って生きている。そんなハエトリソウは、感覚毛と呼ばれる部分に2回触れると葉を閉じる能力を持っているのだが、そのメカニズムは長年謎とされていた。しかし、ついにその謎が解き明かされたという。そこには、ある分子の働きが隠されていた。
根も葉もない? ネナシカズラ
植物は、根っこで地中から養分を吸収し、葉っぱで光合成をして生きている。しかし、なんとその両方を捨ててしまった植物がいる。「ネナシカズラ」である。根も葉もなく、細い茎だけで体を構成しているネナシカズラは、寄生植物という植物なのだが、その生態は研究者を驚愕させるものだった。一体、どんな生き方をしているのだろうか。
植物は痛みを感じるのか
植物には、「ハエトリソウ」や「ネナシカズラ」のように目で見てわかる奇怪な生態が存在する一方、目で見ただけではわからない不思議な生態も存在する。その1つが、痛覚だ。傷が付いたり、切り落とされたりした際に植物が何を感じてるのか見ただけではわからない。だが、それを可視化することに成功したと埼玉大学の豊田さんはいう。そこから植物が行っている刺激の伝達方法、細胞内での働きなどがみえてきた。それはどういった方法なのだろうか。
主な取材先
基礎生物学研究所 長谷部 光泰さん
埼玉大学大学院 須田 啓さん
埼玉大学 豊田 正嗣さん
神奈川大学 西谷 和彦さん
神奈川大学大学院 横山 俊哉さん
神奈川大学 水本 侑さん