ガリレオX

月面開発前夜 月の正体と秘められた価値

BSフジ
本放送:06月09日(日)朝08:28~08:58
再放送:06月16日(日)朝08:28~08:58

時はまさに月面開発前夜。中国、アメリカ、ロシア、インド、EU、世界の大国が月面開発計画を急進している。アポロ計画によってかつてブームを起こした「月」が今、半世紀ぶりに再燃しているのだ。その理由は月に膨大な資源が眠っている可能性が浮上したことに端を発するという。 では実際に月面が開発されるのであれば、それは月面の何処で、どのような事が行われるのだろうか?月や火星の人類生存圏構築に向けて研究を進める気鋭の研究組織 立命館大学宇宙地球探査研究センター「ESEC」へ取材を行い、月に眠る資源の正体と、現実的な未来の月面開発に迫る。

ヴェールを剥がれたトト
 古代エジプトの月神トト、竹取物語、SF映画に登場する月に佇むモノリス。私達ははるか昔から現在に至るまで、月に魅了されてきた。そんな月が纏う神秘のヴェールがいま剥がされようとしている。大国が月面開発計画を着々と進めているのだ。SFから現実へ、月の存在が大きく変化しようとしている中、立命館大学ESECの佐伯さんは言う「奇遇にも地球の最も近くに存在し、宇宙へ進出するのに適した資源がある奇跡的な星。それが月」
そもそも月とはどのような星か?ESECへ取材に向かった。

人類の夜明け
1969年、人類は誕生以来初となる有人月面着陸を成功させた。そしてアポロ11号が持ち帰った月の石の中に、とあるモノが発見された。しかしそれは“月に存在するはずのないもの”として否定された。それから半世紀。再びそのあるモノが月面に存在する可能性が浮上し、いま大国間で争奪戦が始まりつつある。

ディアナの記憶
月の女神ルナには母が存在する。名はテイア。
約46億年前、地球に衝突したとされる火星サイズの星の名もテイアという。そしてテイアが地球に衝突したことによって月が生まれたという説がジャイアント・インパクト説と呼ばれ、月誕生の有力な説として考えられている。しかしこの説には未だ解き明かされていない謎が残るとされる。
その謎を解くヒントを握っているのは、2024年世界初のピンポイント着陸に成功した小型月着陸実証機SLIM。SLIMが捉えた画像には、月の誕生を考える上で重要な岩石が写っていたのだ。月の誕生から月の内部構造まで、月の歴史を詳らかにする。

夢のフォン・ブラウン
 研究者たちはこう口を揃える「人類はおそらく10年以内に本格的な月面建設に着手するだろう」昨今の高頻度に行われる月面調査を鑑みても、どうやら本当に月面開発は間近に迫っているようだ。であるならば、月面のどこにどのような施設を建設するのが望ましいのだろうか?E月面インフラの研究を進めるESECに現実的な月面基地のあり方を訊いた。


主な取材先
佐伯和人さん(立命館大学宇宙地球探査研究センター センター長)
長岡央さん(立命館大学宇宙地球探査研究センター)
仲内悠祐さん(立命館大学宇宙地球探査研究センター)
小林泰三さん(立命館大学宇宙地球探査研究センター 副センター長)
JAXA
横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校附属中学校
日本モデルロケット協会

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