PFASとは?
PFASとは、ペル及びポリフルオロアルキル化合物(Per- and PolyFluoroAlkyl Substances)のことで、有機化合物の中でもフッ素が多く結合しているグループを指す言葉だ。この物質は今からおよそ80年前に開発され、衣服などの撥水加工や撥水スプレー、泡消火剤、ハンバーガーや揚げ物の包み紙の撥油加工、またフライパンなどのコーティング剤や半導体の製造にも用いられてきた。そして、このPFASはフッ素の作用によって自然環境の中では非常に壊れにくい特徴をもつことから「永遠の化学物質」とも呼ばれている。
環境中から検出されるPFAS
これまであらゆる分野の産業で重宝されてきたPFAS。だが一方、長年の使用によって、近年国内外の河川や地下水、また水道水からもPFASが検出され、人体への蓄積も確認されている。そして、一部のPFASが人体に悪影響をもたらす可能性が指摘されている。その発生源は工場からの排水や、基地から流出した消火剤とみられているが、日本全土のPFAS汚染の全貌は未だ明らかになっていない。
飲み水からPFASを除去する!
飲み水などを介して体内に蓄積しているPFAS。通常の浄水設備も有効ではあるものの、その全てを除去するには多額の費用や装置、そして電力が必要となる。そこで東京科学大学の磯部さんが開発したのは、膜蒸留という仕組みを利用した装置だ。将来的には電力を必要としないPFAS濾過装置の開発を目指しているという。
PFASを分解する!
非常に頑丈な特徴をもつPFASを、人為的に破壊する研究も進められている。名古屋工業大学の柴田さんは、PFASの頑丈さの源となるフッ素を取り外してしまう2つの手法を開発した。そしてさらに、これによって取り外されたフッ素はリサイクルすることができるのだという。
主な取材先
原田 浩二さん(京都府立大学)
柴田 哲男さん(名古屋工業大学)
磯部 敏宏さん(東京科学大学)







