サナダムシって何?
もしも自分の体の中を、数メートルの虫がクネクネと蠢いているとしたら、それは想像を絶するキモさだ。しかしそんな虫は実在する。寄生虫サナダムシには、人間のお腹の中で、栄養を奪いながら、なんと5mから10mの長さに成長する種が存在するのだ。
そのライフサイクルはもっとキモくて狡猾。微生物から人間まで、様々な動物に寄生し乗り移っていくことで成長していくのだ。そんなサナダムシの生態を詳らかに覗いてみる!

どんなやつにも良いところがある!?
腸内に寄生する寄生虫は全て悪なのか?
今、ある寄生虫に寄生されると、体重の増加が抑制されることが、日本の研究から世界で初めて明らかになったという。さらに研究成果はそれだけではない。なんと1型糖尿病を抑制する可能性も見えてきたというのだ。その寄生虫とはどのような生物なのか?
世界初の研究とその実験に迫る!

めっちゃ怖い!恐怖のサナダムシ。
寄生されると体の中でゆっくりと増殖し、様々な臓器を破壊し、皮膚の下から湧き出てくる。そして私達に確実な死を与える。そんなあまりにも無情で恐ろしいサナダムシがいる。しかしそのサナダムシに寄生された報告例は100年間で数例。いまだ地球上のどこに生息し、私達にどのように寄生するのかわかっていない謎多きサナダムシなのだ。今、そんな最恐のサナダムシの研究が日本で進んでいるという。めっちゃ怖い!その姿を覗いてみる。
サナダムシパニック!寄生拡大の恐れ
まるでパニック映画の序章のように、気が付かぬうちにじわじわと、国内で寄生を拡大する可能性があるサナダムシがいることが見えてきた。
現在、人間へ寄生した例は確認されてないが、もしも人間に寄生した場合、重篤な症状を引き起こす可能性もあるのだという。一体それはどのようなサナダムシなのか?顕微鏡を覗くと、そこにはくねくねくねくねと蠕く奴らの姿があった…
主な取材先
倉持 利明さん(目黒寄生虫館)
下川 周子さん(国立感染症研究所)
菊地 泰生さん(東京大学)
林 慶さん(岡山理科大学)