ガリレオX

甦る至宝 文化財を修復する技と科学

BSフジ
本放送:05月12日(日)昼12:00~12:30
再放送:05月19日(日)昼11:30~12:00

現在、破損した仏像や、虫食いが進んだ絵画などの文化財を修復し、全国各地の博物館で展示する”文化財よ永遠に”という企画展の準備が進んでいる。それらの修復には、最先端の科学技術が用いられるという。一体、どのように行われるのだろうか? ”文化財よ永遠に”で展示される文化財の、修復に至るストーリーと、傷ついた文化財を蘇らせる技術の最前線に迫る。

傷ついた文化財たち
 傷ついた文化財を修復し、全国各地で展示する”文化財よ永遠に”という企画展では、国宝から重要文化財まで、様々な日本の至宝が展示される。その中には、熊本地震によって倒壊した仏像や、幻の日本画といわれる名画などがあった。

文化財の「調査」
 文化財を修復する上で、まず行われる重要な作業が、文化財自体を隅々まで「調査」すること。傷の原因を究明し、いまどのような状態なのか?またどういった顔料や、材料で作られているのか?などを網羅的に分析していくという。そして今、その分析に最先端の科学技術が利用されているという。

文化財の「解体」
 綿密な調査の行われた後、文化財の「解体」作業がはじまる。東アジアの文化財に多い、絹に描かれた絵画の解体時の主な作業となるのは、裏に貼られた紙を剥がすこと。数百年の月日を経た紙は、言葉にすると簡単に聞こえる”紙を剥がす”解体作業を、非常に困難なものへと変えていた。

文化財の「修復」
 解体作業を終わらせると、いよいよ文化財の「修復」作業がはじまる。一体どのように文化財は修復されるのか?その作業を追っていくと、修復をする人の、日々の努力と、また修復の完成を心待ちにする人の想いが見えてきた。


主な取材先
実方 葉子さん(泉屋博古館)
岡 岩太郎さん(岡墨光堂)
山田 修さん(東京藝術大学)
小路 洋一さん(龍池山千光寺)
浦 叡學さん(浦仏刻所)
森實 久美子さん(九州国立博物館)
熊本県立美術館

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