ガリレオX

生命科学の立役者 知られざる”モデル生物”の世界

BSフジ
本放送:11月15日(日)昼11:30~12:00
再放送:11月22日(日)昼11:30~12:00

基礎生物学に特化した国立研究所である「基礎生物学研究所」では、様々な種類の生き物が研究用として飼育されている。生き物を代表する見本の生物、いわゆる「モデル生物」と言われる生物達だ。生物が見せる数々の生命現象。そのカラクリを紐解くには、このモデル生物は欠かせない存在と研究者達は皆、口を揃える。何故、モデル生物が必要なのか? そして何をもって生物の見本として選ばれているのか? 基礎生物学研究の知られざる側面をモデル生物たちの案内で覗いてみた。

モデル生物代表“マウス”
研究所で飼育されている生物といえば、まずマウスをイメージするはず。私達にも馴染み深いこのマウスという動物は、古くからモデル生物とされ研究されてきた。しかしマウスを調べることで何がわかるのか。マウスはどのように研究されているのか? 意外にも知られていないモデル生物の代表“マウス”に焦点を当てる。

世界の“メダカ”
メダカは英語でも“medaka”。つまり日本の田んぼの魚が世界中の研究者の注目を集めている。その理由はメダカのある特徴から。そしてその特徴を活かした研究からは、なんと生物の性決定の謎を紐解くヒントが隠されていた。メダカの特徴とはどんなものなのか。そしてそのヒントとは一体!?

二百年の歴史を活かす“アサガオ”
江戸時代から現代に至るまで日本の園芸を代表するアサガオもモデル生物の1つだ。そしてこの江戸時代から園芸に用いられてきた事こそ、アサガオがモデル生物として選ばれる重要な要素となり、いまでは遺伝学を中心に研究されている。その研究からは遺伝の法則を発見したメンデルも驚くようなことが明らかになっていた。

珍妙な姿の“アフリカツメガエル”
過去にはその独特の産卵メカニズムによって、ヒトの妊娠検査に用いられてきたこともあるアフリカツメガエル。奇妙な見た目とは裏腹な感じもするが、モデル生物としては優秀だという。このカエルがもたらす生物の新たな知見とは?

モデル生物のホープ“カタユウレイボヤ”
2002年、新たにモデル生物の仲間入りを果たしたカタユウレイボヤ。その遺伝子にはヒトをはじめとする脊椎動物の秘密が潜んでいるという。私たちと“遠くて近い”カタユウレイボヤを研究することで、意外なことが見えてくるという。

そしてあの昆虫 “???”
子供達のヒーローのある昆虫をモデル化しようとある計画が進んでいる…その生物をモデル化することで何がわかるのか?基礎生物学の最先端に迫る。


主な取材先
基礎生物学研究所
・上野 直人 さん(形態形成研究部門)
・高橋 弘樹 さん(形態形成研究部門)
・田中 実 さん (生殖遺伝学研究室)
・野中 茂紀 さん(時空間制御研究室)
・新美 輝幸 さん(進化発生研究部門)
・星野 敦 さん (多様性生物学研究室)

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