ガリレオX

ガリレオX 100回記念「なぜ偉大?ガリレオ・ガリレイ」

BSフジ
本放送:05月10日(日)昼11:30~12:00
再放送:05月17日(日)昼11:30~12:00

ガリレオXは今回で通算100回目を迎える。その記念として選んだテーマは番組タイトルでもあるガリレオ・ガリレイ。彼が成し遂げたその功績と偉業に迫る。

近代科学の父、ガリレオ?
ガリレオ・ガリレイはその功績から現在では、「近代科学の父」と呼ばれている。彼の業績は、主に3つのキーワードで解き明かすことができると言われている。それは「地動説」、「望遠鏡」、「数学」だ。しかし、歴史をひもとくと、これらはどれもガリレオによって初めて示された成果というわけではない。では、なぜ彼の功績を語る言葉となるのか?

地動説の人、ガリレオ?
 ガリレオが生きた時代は、宇宙の中心に地球があり、周りを惑星が回っているという天動説の考えが支配的であった。ガリレオはその天動説の考えに疑問を持ち太陽を中心にして地球を含む惑星が周っているという「地動説」の考えを提唱したことで有名だ。しかし、この地動説は、ガリレオが歴史上、初めて提唱したわけではない。ガリレオの活躍する前に、コペルニクスが『天球の回転について』という本のなかで既に提唱しているからだ。それでは、ガリレオは地動説とどのような関係にあるのだろうか?

望遠鏡の人、ガリレオ?
 ガリレオが「地動説」の確証を得るために、欠くことのできなかった道具がある。当時としては最新の技術であった「望遠鏡」である。望遠鏡はガリレオのトレードマークのような存在で、ガリレオが描かれている絵画や石像には望遠鏡をもった姿が数多く描かれている。しかし、望遠鏡もガリレオが「発明」したわけではない。ではなぜ、ガリレオのトレードマークのごとく望遠鏡は用いられているのだろうか?

数学の人、ガリレオ?
ガリレオが残した有名な言葉に「宇宙という書物は数学の言葉で書かれている」という文言がある。自然界を数学的秩序でもって解明できると確信した人は、これまたガリレオが初めてではない。三平方の定理などを発見したことで有名な古代の哲学者ピタゴラスが「万物の根源は数にある」という有名な言葉を残している。
 このように、ガリレオの業績を知るうえで重要となるはずの3つのキーワードは、どれもガリレオが独自に考案し提唱したものではない。では一体、ガリレオはこれらキーワードで示されるどのような功績を残したのだろうか?近代科学の出発点とも言える、その大きな謎に迫る。


主な取材先
主な取材先
野家 啓一(東北大学)
井上 毅(明石市立天文科学館)
板倉 聖宣(私立板倉研究室)

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