ガリレオX

5G parts made in Japan 世界の5Gを支える日本の小さな部品達

BSフジ
本放送:01月24日(日)昼11:30~12:00
再放送:01月31日(日)昼11:30~12:00

 これまで携帯電話で利用してきた4Gと比べ、通信速度が約20~100倍も速くなる第5世代移動通信規格“5G”。2020年の導入を皮切りに、都心と地方を結ぶ遠隔医療や、リモート工事、スマート農業など、5Gの活用は飛躍的な広がりを見せている。 その活用の広がりと比例して世界中から求められているものがある。 5Gというこれまでにない高速通信を処理できる“高い機能”をもち、更に端末内に収まる“超小型”の部品が必要とされているのだ。今、そういった問題を解決するべく日本で開発されている極小の部品達がある。縁の下の力持ちとも言える、世界の 5G を支える日本の小さな部品に迫る。


5Gを実現した技術
 世界遺産 “白川郷”で5Gの特徴である高速通信、低遅延、多重接続を活用した、新しい観光ガイドの実証実験が始まった。実証実験では、白川郷のあまり知られていない観光スポットや、見落としがちなビュースポットに差し掛かると、5G通信を介して瞬時に案内映像が提示される。そうすることで人材不足を補いながら自由で楽しい観光を提供しようとしているのだ。
 しかし5Gではミリ波という、従来よりも障害物弱く伝わる範囲の狭い電波帯が利用される。にも関わらず白川郷の5Gは広範囲に対応することが可能になっている。一体5Gの高速通信はどのように実現されているのだろうか?

この世で最も小さな電子部品
 5G通信の実現と共に欠かせないモノ、それは5G通信の受け手である端末に搭載される極めて小さな部品達。中でもいま必要とされている部品は、ほぼ全ての電化製品に大量に組み込まれているコンデンサだ。
 そんな中、世界で一番小さく、高い静電容量を持つコンデンサが日本で誕生した。ところでコンデンサは電化製品の中でどんな働きを担う部品なのだろうか?そのメカニズムと世界一小さなコンデンサに迫る。

折り紙のような基板
 電化製品の内部では、様々な部品がその土台となる基板に取り付けられている。片手に収まるようなスマートフォン等の端末内は、さながら大都会のビル群のように部品が所狭しとひしめき合っている。そんな中、都会の隙間を縫って作られる地下鉄の如く、僅かに残されたスペースを極限まで活かすため、薄く柔軟性に富んだ新型の基板が開発された。折り曲げることができる基板の誕生は、今後どのような可能性を秘めているのか。

暮らしを変える新型の電池
 ネット介してエアコンや冷蔵庫などを操作するモノのインターネット化、つまりIoTが5Gによって今、急速に進展している。その進展と伴に必要とされているのが、あらゆる電化製品の原動力となる電池だ。様々なモノのIoT化によって従来の電池の用途では対応しきれないような過酷な環境での活躍も求められているのだ。
 そのニーズに応えるため、液漏れしない、燃えない、100度以上でも動作するといったこれまでの常識を覆す新型電池が開発された。


主な取材先
白川村
田代 達生さん(十六総合研究所)
阪口 啓さん(東京工業大学)
村田製作所
建長寺
久武 信太郎さん(岐阜大学)

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