ガリレオX

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ロボットから赤ちゃんの謎を探る

BSフジ
本放送:07月24日(日)昼15:02~08:30
再放送:07月31日(日)朝8:00~08:30

日々、驚くほどの成長を見せる赤ちゃん。これまで観察や実験が主だった赤ちゃん研究に、何とロボット工学者たちが参入。人間のように自ら学習する“赤ちゃんロボット”を作ることで、赤ちゃんの発達の不思議に迫ろうとしている。赤ちゃんのカラダと周囲の環境との相互作用に着目した独特の研究手法は、何を明らかにするのか?

認知発達ロボティクスとは何か?
誰にも教わる事なく、ハイハイをし、立ち上がり、やがて歩き始める赤ちゃん。このような赤ちゃん発達の不思議をロボットを作ることで解き明かそうとする手法は「認知発達ロボティクス」と呼ばれている。研究チームを率いる大阪大学の浅田稔教授は、「赤ちゃんを人工的に再現し、その挙動を見ることで、人間の理解が進む」と赤ちゃんロボットの可能性を語る。

赤ちゃんが歩き始めるために必要なものは何か?
赤ちゃんはどのように歩行を獲得していくのか。大阪大学の細田耕教授は、そのプロセスに迫るため、赤ちゃんの身体的特徴をもとにロボットを設計。このロボットは、ただ足を上下させる動きだけで歩くことができた。赤ちゃんロボットは、なぜヨチヨチ歩きが可能になったのか? そこには、脳がカラダを支配するのではなく、カラダと環境の相互作用が脳を発達させるという視点があった。

複雑な制御なしにハイハイを学習?
ハイハイをするロボットの開発も行われている。手足を床につけ、もぞもぞと動く赤ちゃんロボットに、あらかじめハイハイするプログラムは組み込まれていない。しかし、ある動きによって偶然カラダが前に進んだ時に「良かった」と教えてやることで、赤ちゃんロボットは複雑なハイハイを学習できることがわかった。そこには、赤ちゃん発達のメカニズムのヒントが隠されていた。

コンピュータの中の赤ちゃん
認知発達ロボティクスは、コンピュータの中にシミュレーション上の胎児ロボットを作り、生まれる前の胎児の研究も行っている。最初はランダムに動くだけの存在だった胎児が、触覚と運動の関係性を想定するだけで、人間らしい動きを獲得していくことがわかったという。さらに、生まれて間もない赤ちゃんが、ヒトの顔を他と区別できる能力にも、「触ること」が関わっているという。新たな研究手法は、赤ちゃん研究にどのような新たな知見をもたらすのか?


主な取材先
浅田 稔 教授(大阪大学)
細田 耕 教授(大阪大学)
開 一夫 教授(東京大学)
乾 敏郎 教授(京都大学)

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