ガリレオX

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意思決定のミステリー 知らないうちに脳が決める?

BSフジ
本放送:07月10日(日)夜16:49~08:30
再放送:07月17日(日)朝8:00~08:30

私たちは、人を好きになったり、何かを選ぶという行為を “自分の意思”で 行っていると信じている。ものごとを選ぶには何らかの理由があり、自分の頭で考えてから意思決定しているという実感があるからだ。しかし、心理学や脳科学の最新の研究によって、意思決定をしているのは実は私たちの“意識”ではなく“無意識”であることがわかってきた。従来の人間観を揺さぶる意思決定のミステリーを解き明かしていく。

「自分の意思」は思い込み?
日常生活は何かを選んで決めることの連続といえる。私たちは、この「意思決定」を自分の考えや好みに基づいて意識的に行なっていると感じている。ところが、カリフォルニア工科大学の下條教授は「無意識の過程が意思決定に先立っていて、それが相当程度まで意思決定の方向を決めている」と言う。これは一体どういうことなのか?

本当に好きなものを選んでいる?
「理由があるから好きになる」私たちはそう考えてきた。理由があっての意思決定なのだから、その選好は自分の意思が決めたのだと。ところが、巧妙な心理実験によって、人は必ずしも「好きだから選ぶ」わけではないことが実証された。好きの理由は後付けされているにすぎないというのだ。では、私たちは「なぜ好きになる」のか?

脳が勝手に「好み」を変える!
手が届かない場所にブドウをみつけたキツネが「どうせ酸っぱくてマズイだろう」と諦めるイソップ童話。このキツネの心理が、脳活動を画像化するfMRIによって解き明かされた。好きなモノを手に入れることを断念したときに生じる「好きなのに諦めた」という自己矛盾を解決するために、脳は無意識のうちに「もともと好きではなかった(だから諦めた)」とモノの価値の方を変えてしまうのだ。

無意識はなぜそれを選ぶのか?
私たちが知らないうちに意思決定をしてしまう無意識は、どのような仕組みではたらいていてるか? 例えば買い物の場面では、商品の情報とは関係のない「その日の気分」が、無意識のうちに何を買うのかに影響を与えるという。さらに、私たちの無意識は、他人の行動からも気づかないうちに影響を受け、意図せざる行動をとってしまうことが明らかになってきた。

自由意志は存在するのか?
無意識によって導かれる意思決定に対して、私たちの意識は影響を与えることはできないのだろうか? もしできないのならば、私たちが当然あるものとしてきた「自由意志」は、幻想なのか? 人間存在の根幹に関わるこの問いに、答えはあるのだろうか?


主な取材先
下條信輔さん(カリフォルニア工科大学教授)
渡邉克巳さん(東京大学先端科学技術研究センター准教授)
出馬圭世さん(カリフォルニア工科大学研究員)
松元健二さん(玉川大学脳科学研究所教授)
田中知恵さん(明治学院大学准教授)

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