ガリレオX

gx120610_01

バイオミメティクス 生物模倣が拓く未来

BSフジ
本放送:06月10日(日)朝09:30~10:00
再放送:06月17日(日)朝9:30~10:00

生き物の能力や、動く仕組み、細部の形を解明し、人工的に再現して役立てる技術、バイオミメティクス(生物模倣)が注目を集めている。生き物の動きを真似て、これまでと全く異なる技術で動くロボットが開発されたり、ナノ・マイクロレベルでの構造に学ぶことで誰も思いつかなかったような新材料が生み出されたりしている。生物資料の宝庫である博物館を起点にした、新しいバイオミメティクスの潮流に迫る。

ハチドリのように飛ぶロボット!
高速な羽ばたきで自在に空を飛ぶハチドリ。そのハチドリの羽ばたき能力を模倣して飛ぶことができる小型飛翔ロボットが開発された。飛翔時の空気の動きのコンピュータ・シミュレーションによって明らかになった、従来の航空力学理論では説明のつかない現象とは?

ヘビのように動くロボット!
ヘビのような蛇行運動で移動できるロボットが開発された。そこでキーとなったのは、生物が動く時に使っている普遍的な運動制御の仕組み。脳のように中枢として全体をコントロールするコンピュータがなくても動くことができるロボットのメカニズムとは?

蛾の眼の構造から無反射フィルムをつくる
ナノテクノロジーの発展によって、微細な構造を化学的に作ることが可能になってきた。それにより、電子顕微鏡でしか見えないような、ナノ・マイクロレベルでの生物の表面構造を真似た、新材料が開発されている。その驚きの新材料とは?

博物館に眠る莫大な宝
博物館の役割が変わろうとしている。博物館には膨大な数の生物標本が保管されているが、これまでは生物学者の研究資料でしかなかった。しかし、生物の電子顕微鏡写真の分析に工学者が加わることで、生物の微細構造に隠された新たな機能が発見されるなどしている。

バイオミメティクスを情報科学が加速する
生物の電子顕微鏡写真のデータベースの扱いに、情報科学が画期的な変化をもたらそうとしている。膨大な画像情報の中から、生物学的あるいは工学的な発見を促すような、気付きや閃きを与えてくれる画像検索エンジンが開発された。


主な取材先
下村政嗣さん(東北大学)
石黒章夫さん(東北大学)
劉浩さん(千葉大学)
柳下崇さん(神奈川科学技術アカデミー)
野村周平さん(国立科学博物館)
下澤楯夫さん(北海道大学)
大原昌宏さん(北海道大学 総合博物館)
長谷山美紀さん(北海道大学)
日本科学未来館

gx120610_01gx120610_02gx120610_03gx120610_4
トップへ戻る