シマシマ模様で生き延びられるのか?
シマウマはなぜシマシマなのか?誰もが一度は子どもの頃にいだいた疑問かもしれない。動物の模様は、進化論や遺伝学だけでは説明できない部分が多く、これまで多くの科学者の関心を呼んできた。明治時代の物理学者、寺田寅彦は時代を先駆けて模様の謎に迫る、ある画期的なアイデアにたどり着いていた。生物と非生物とに共通する「あるもの」とは?
天才数学者アラン・チューリングの予言
WWⅡの決着に大きく関わった暗号解読で活躍した数学者アラン・チューリングは、すべての生物の模様を表すことができる究極の数式を残していた。現代のコンピューターでシミュレーションすると本当に動物の模様を映し出すことができてしまう。そらに、数式の予測どおりに模様が変化する生き物が発見された!
シマシマの謎のその先へ
物理現象を解き明かす「数学」で、生き物の「模様」という生命現象に迫ると、これまで仕組みのよくわからなかったメカニズムが見えてきた。模様はなんと個々の細胞が自律的に作り出していたのだ。その現象の正体とは?
主な取材先
近藤滋氏(大阪大学大学院 動物発生学)
三村昌泰氏(明治大学 現象数理学)
二宮広和氏(明治大学 現象数理学)
堀川一樹氏(徳島大学大学院 バイオイメージング)
中原明生氏(日本大学 物性物理学)
高知県立文学館 寺田寅彦記念室



