我々の暮らす大陸は動いている!
1910年、ドイツの気象学者ウェゲナーは、「大西洋両岸の海岸線の形が良く似ている」というアイデアを元に「大陸移動説」を発表した。今やこの仮説から発展したプレートテクトニクス理論によって、大山脈ができる仕組みや、地震のメカニズムが説明できるようになった。
100年間の謎 どのようにして大陸は動いているのか?
しかし、ウェゲナーの「大陸移動説」から100年間、いまだに分かっていない大きな謎が残っている。それは、そもそも大陸はどのようにして動いているのか?という肝心のメカニズムが分っていないのだ。
世界唯一の深海底調査がはじまった
2012年8月、この長年の謎に挑む深海底調査が日本で始まった。まったく新しい発想から世界一の観測精度をもつ機器を開発し、太平洋の深海に設置する試みだ。世界最先端を走るダイナミックな深海底調査を追う!
“ふつうのマントル”を探せ!
大陸が移動する謎の重要なカギを握る場所は“ふつうのマントル”と呼ばれている海域だ。しかし“ふつうのマントル”は変化が非常に少ないため、その場所を探るには従来の観測精度を大きく向上する必要があった。果たして、調査チームは“ふつうのマントル”を見つけることができるのだろうか?
主な取材先
・深尾良夫(海洋研究開発機構)
・歌田久司(東京大学地震研究所)
・川勝均(東京大学地震研究所)
・塩原肇(東京大学地震研究所)
・一瀬建日(東京大学地震研究所)
・馬場聖至(東京大学地震研究所)



