鳥の驚くべき行動
熱帯の密林で撮影された衝撃的な映像がある。画面に写る親鳥が、自らの巣から産まれて間もないヒナを捨ててしまったのだ。この行動は世界で初めて見つかった大発見だった。どうしてヒナを捨てるのか?その謎を解くカギの見つかった南の島へ向かった。
南の島ニューカレドニア
日本のおよそ7000キロメートル南に位置するニューカレドニア。フランス領であるこの島は観光地としても有名だ。ここには私たちが暮らす温帯地域とは全く違う環境がある。この島にすむ鳥たちは熱帯地域の環境のもとで、独自の進化を遂げて来た。そしてこの鳥たちの中にヒナを捨てる謎の鳥がいるのだ。
ニューカレドニアの鳥たち
ニューカレドニアの内陸地には熱帯林が広がっている。この熱帯林の中で珍しい鳥に出会った。ニューカレドニアを代表する鳥「カグー」だ。実はカグーは大きな羽を持っているのに飛ぶことができない。進化の過程で飛ぶことをやめてしまったと考えられている。なぜ飛ぶことをやめたのか?このニューカレドニアという島ができた歴史にその秘密が隠されていた。
ヒナを捨てる謎の鳥を追え
ニューカレドニアで調査を続ける日本の研究チームは、熱帯林の中でヒナを捨てる謎の鳥を追っている。なぜヒナを捨てるような行動の進化が起きたのか?その原因をさぐるためだ。彼らの研究に同行すること数数日、そして遂にヒナを捨てる謎の鳥が我々の前に姿を現した。
主な取材先
上田惠介さん (立教大学教授)
佐藤望さん (立教大学大学院)
州立巨大シダ自然公園 (ニューカレドニア)



