ガリレオX

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なぜ脳はだまされるのか?「錯覚」から見える脳の戦略

BSフジ
本放送:04月28日(日)夜16:50~12:00
再放送:05月05日(日)昼11:30~12:00

私たちは目で物を見たり、耳で音を聞いたりすることによって周りの事象を捉え、そこで何が起きているのかを判断している。しかしそうした判断が必ずしも対象である事象の本来の姿ではないことがある。いわゆる「錯覚」である。例えば、視覚では「錯視」と呼ばれる現象が知られている。また聴覚でも様々な錯覚が起きることが解っている。では私たちの目や耳は情報を正しく捉える事が出来ない、いい加減な器官なのだろうか。実はそうではなく、「錯覚」は人間が周りの環境に適応するための巧妙な脳の戦略の表れだということが解ってきている。番組では、興味深い「錯覚」の現象の数々を紹介するとともに、「錯覚」にかかわる最新の研究をレポート。錯覚がなぜ起きるのか、そのメカニズムとはどういうものなのか、人間にとって錯覚はどういう意味を持つのか、「錯覚」の謎に迫っていく。

地平線に近い月が、頭上にあるときより大きく見える…
こんな経験をしたことはありませんか?
普段私達が生活する上で「錯覚」という現象は非常に身近なものですが、何故起こるかという疑問は解決しないままということ、よくありますよね。今回こういった疑問が今、科学的に解明されてきたのです。

「錯視」を体験したとき私達の脳内は
右の画像(※画像2)、実は同心円状の図形なのですが、渦をまいているように見えませんか?こういった「錯覚」を「錯視」といいます。錯視を見ている時、脳で何が起こっているのか。
fMRIを使って脳の中を覗いてみると?

渋滞と錯覚?
せっかく休日なのに渋滞ってことよくありますよね。明治大学特任教授の友枝明保さんは、道路で起きる錯覚を解明することで車の渋滞を解消できないかと考えています。
果たしてその原理とは?

存在しない感覚を作りだす錯覚はマイナス?
普段のマイナスイメージが強い錯覚。
しかし私達の起こす錯覚という現象は脳の大事なシステムだということがわかってきました。そして同時に錯覚の利用方法も模索されています。錯覚を利用した未来とは。錯覚学の最前線に迫ります。


主な取材先
廣瀬通孝(東京大学)
一川誠(千葉大学)
蘆田宏(京都大学)
友枝明保(明治大学)
杉原厚吉(明治大学)
柏野牧夫(NTTコミュニケーション科学基礎研究所)

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