疑似科学とは何か?
科学的に明らかでないにも関わらず、科学的に証明されたかのように見せかけるものは「疑似科学」と呼ばれている。悩みを解決したい!未来を知りたい!という人の心理につけこんで、疑似科学は私たちの生活に入り込み悪影響を与えるという。そんな疑似科学の3つのパターンとは?
目には見えない現象の誘惑
科学はいつも真理であったわけではない。不思議な現象の謎を解きたいという好奇心が科学の推進力だ。19世紀末、放射線のような、目に見えないが物理的に作用する現象が発見されたことで、交霊会や透視実験、超能力などが「超常現象」として科学的に研究されるようになった。一方で、現象の因果関係には誤解が生まれやすいという。病気の感染路を調べる疫学からうまれた科学的に因果関係を明らかにする方法とは?
複雑系は疑似科学になりやすい?
地震の前兆現象として、地震雲や動物の異常行動はほんとうにあるのだろうか?実は「地震」のような、多くの不確定要素からなり、単純な法則や原理に整理できない現象は「複雑系」と呼ばれる。疑似科学はこうした複雑系を単純化し、安易な答えを出してしまうという。
未知の科学は疑似科学か?
思い込みだけで病気が改善してしまうプラシーボ効果など、現在の科学でも未解明の現象は多い。これらは科学なのか?疑似科学なのか?例えばとある実験では、お祭りのような大勢の人が興奮する場所にある装置を置くと、偶然とは言えないような不思議な現象が観測されるという。いったいなにが起こるのか?
主な取材先
・池内 了(総合研究大学院大学)
・菊池 誠(大阪大学)
・平川 秀幸(大阪大学)
・蛭川 立(明治大学)
・矢田 直之(神奈川工科大学/e-PISCO)
・山本 剛靖(気象庁)



