ガリレオX

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海底のレアアース 日本は開発できるのか?

BSフジ
本放送:06月09日(日)夜16:20~12:00
再放送:06月16日(日)昼11:30~12:00

ハイテク製品を支え日本の産業の生命線と言われるレアアース。今年の2月、日本の排他的経済水域(EEZ)である南鳥島周辺の海域で高濃度のレアアースを含む泥の堆積が発見された。驚くことにその埋蔵量は日本の年間必要量の数百倍に相当するともいわれている。なぜ南鳥島周辺の海域に高濃度レアアース泥が堆積していたのか。また、この泥が堆積する海底6000mからの資源開発は可能なのか。世界が注目する日本のレアアース開発の可能性に迫った。

レアアースからつくられる新材料
世界一明るい光を放つ蛍光体。それはレアアースの一種であるユウロピウムを使ってつくられた新材料だ。この蛍光体をディスプレイなどのハイテク製品に応用することで消費電力は大幅に抑えられる。未知の機能が期待されるレアアースは、現在新材料の主役として注目されている。

日本の産業を揺るがしたレアアースショック
2010年9月に尖閣諸島周辺で起きた中国漁船衝突事件。この事件を発端にレアアースの生産をほぼ独占する中国は日本に対して輸出を一時制限し、結果としてレアアース価格は大幅に高騰した。このような状況の中で、日本は中国に依存しないような独自のレアアース資源の必要性が叫ばれていた。

海底に眠るレアアース泥
日本の排他的経済水域(EEZ)で見つかった新しいレアアース資源。一見するとただの泥だが、ここにはとてつもない濃度のレアアースが含まれている。なぜ南鳥島の周辺海域には高濃度にレアアースを含んだ泥が堆積していたのだろうか。その謎は地球の歴史を振り返ることで明らかになった。

レアアースは開発できるのか?
発見された泥は深さ6000mの海底に堆積している。はたしてそんな深海に眠るレアアースを開発できるのだろうか。実は日本がこれまで蓄積してきた技術力によって十分に生産できる可能性があるのだ。その技術力とは?


主な取材先
加藤 泰浩 (東京大学)
長谷川 靖哉 (北海道大学)
海洋研究開発機構
港湾空港技術研究所
三井海洋開発

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