暮らしを支える建築材料
現代の様々な構造物を作るのに欠かすことのできない建築材料“コンクリート”。社会の基盤として私たちの暮らしを支えるコンクリートは一体どのようにして作られ、また建設現場ではどのようにして使用されているのだろうか?
コンクリートに起きている異変
近年、コンクリートが持つ高強度・高耐久への信頼を揺るがすような事態が発生している。それは無数のひび割れやむき出しとなった鉄筋に見られるコンクリートの“早期劣化”。本来コンクリートが持つはずである耐久性よりもはるかに早く起きたこの劣化の背景には、高度経済成長期に質よりも量を優先させた事で生じた“大きな空隙”が関係していました。
次世代インフラへの期待
現代社会が抱えるコンクリートの早期劣化による耐久性の低下という問題に対して、ある最新研究が注目を集めています。それは、まるで魔法のようにコンクリート自らが“ひび割れ”を“自己治癒”するという驚きのコンクリート。現代の最新技術が生み出したメンテナンスフリーな“自己治癒コンクリート”のメカニズムとは?
常識を覆す新たなコンクリート技術
2011年3月11日に起きた東日本大震災。この震災により発生した “コンクリートがら”とよばれる大量の廃棄物が復興に大きな壁として立ちはだかる問題に対して、ある常識破りなコンクリート技術がこの壁を打ち破ろうとしています。これまでの常識を覆す最新のコンクリート技術とははたして?
主な取材先
岸 利治(東京大学)
坂井 悦郎(東京工業大学)
竹田 宣典(大林組)
小樽港湾事務所
晴海小野田レミコン



