ガリレオX

噴火

新たな島が誕生!?海底火山から探る地球内部の謎

BSフジ
本放送:02月09日(日)夜19:31~12:00
再放送:02月16日(日)昼11:30~12:00

2013年11月20日、小笠原諸島で起こった海底火山の噴火。この噴火によって新たな島が形成された。その後、この新島は急拡大し、1ヶ月あまりですぐ隣の西之島と一体化をすることとなり大きな話題を呼んだ。実はこの西之島も1973年に起こった噴火により形成されていた。新たな島が誕生するとき、その海底では何が起きているのか。そして、この西之島はこれからどのようになっていくと考えられるのか。火山研究者への取材から、今この時も成長を続ける新たな島の正体と、世界的にも珍しい島の成長過程の観測から生み出される新たな知見に迫る。

突如として島が誕生!?
小笠原諸島西之島近海に突如新たな島が誕生したというニュースが、噴煙を上げる噴火の映像とともに大きな注目を集めた。その後、一ヶ月ほどで隣の西之島と接合するほどまでに成長を続け、今現在も噴煙を上げ続けている。なぜ突然新たな島が誕生したのだろうか?

世界的にも珍しい島の誕生の観測
人が住むような大きさの島も、もともとは海底火山の噴火によって作られたと考えられている。しかし、十分な大きさになるまでには数十万年とも言われる途方もない時間がかかるため、今回のような島の誕生と成長が観測されることは世界的にも非常に珍しいケースなのだ。はたして島の誕生と成長の謎が西之島を観測することで解けるのだろうか?

地下には巨大な海底火山が!
西之島では40年前にも噴火による新たな陸地形成が観測されており、今回の噴火以前からある西之島自身も、海底火山の噴火によって形成されたものだった。なぜ、40年前と今回と何度も同じ場所で島が作られているのか。その答えは、西之島の海面下にそびえる3000m級という富士山にも匹敵するような巨大な海底火山と、1キロにもおよぶ巨大な火口にあった。

地球内部の謎を解くマグマ
2013年、世界で初めて出来立てのマグマ「初生マグマ」が日本人研究者によって発見された。
その発見場所はマリアナ諸島パガン島の海底2000m付近。実は、海底火山の噴火によってもたらされるこれらのマグマが、人類がまだ知り得ない地球内部の謎を解く鍵となるという。発見された初生マグマとは一体どのようなマグマなのか。そして、今回の西之島の噴火からはどのような事が明らかになろうとしているのか。


主な取材先
前野 深 (東京大学地震研究所)
中野 俊(産業技術総合研究所)
田村 芳彦(海洋研究開発機構)

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