ガリレオX

web01

ロボットと法 ロボットに責任を問えるのか?

BSフジ
本放送:03月09日(日)夜21:42~12:00
再放送:03月16日(日)昼11:30~12:00

次世代ロボットの時代が到来しようとしている。自宅ではすでに掃除ロボットが動いており、ロボットカーはほぼ実用レベルの技術に到達している。そこでロボットと人とが接触することで起こりうる未知の問題に対処するための法整備が急がれている。さらに未来には、人間と見分けがつかず、自由意思さえ持つアンドロイドの出現も予見されており、そのアンドロイドの法的な扱いには様々な議論がある。SFの世界ではなくなった「ロボットと法」のあり方から、人間とロボットとの関係を考える。

ロボットカーを実現させるには?
 人間の運転なしで走行できる自動運転車、ロボットカーが注目を集めている。レーザーレンジセンサやカメラで走行場所の3Dがマップ作られることで、人間が運転するよりも安全性は格段に上昇する。しかし、事故を起こす可能性はゼロではない。もし、ロボットカーで何か事故が起こったらその責任はどうなるのだろう?

生活支援ロボットの安全規格が決まった!
 体に装着するロボットスーツにより、自立歩行の支援を受けたり、トレーニングをしたりといった活用が始まっている。下肢に障害を持つ人でも、脚を動かそうという思いに応じてロボットが動作支援をしてくれるのだ。こうしたロボットの社会導入にともない、予期せぬ損害を扱う「ロボット保険」の検討も始まっている。

飛行ロボットが守るプライバシー
 民間防犯用としては世界初の小型飛行監視ロボットが開発の最終段階を迎えていた。しかも自律型で、侵入した車や人を追い続けることができ、犯罪への大きな抑止力となる。だが、監視ロボットが他人の敷地に侵入したり、撮影映像が盗まれたりといったリスクはないのだろうか?

アンドロイドは法廷の夢をみるか?
 人間そっくりの見かけを持ち、まばたきなど細かい動きができるアンドロイドが開発されている。その製作者である大阪大学の石黒教授は、「日常生活で人と関わって働くロボットを作るためには、ロボットはどれくらい人間らしくあれば良いのか?」という問題意識を持っている。アンドロイドがもし人と同じような自由意思を持つ日が来るとしたら、人と同じように裁かれ、法廷に立つような未来もあり得るのだろうか?


主な取材先
石黒 浩(大阪大学大学院)
小林 正啓(花水木法律事務所)
平野 晋(中央大学大学院)
赤坂 亮太(慶應義塾大学)
久野孝稔(湘南ロボケアセンター)
小松崎常夫(セコム)
谷口恒(ZMP)

web01wab02wab03web04
トップへ戻る