世界で最も注目される予測
私たちの身の回りには予測が溢れている。天気予報もその一つ。これから何が起こるのか?それは誰もが知りたい情報ではないだろうか?そんな予測の中で、今最も注目される未来予測の一つがIPCC(気候変動に関する政府間パネル)による地球温暖化予測だ。果たしてこのIPCCの予測とはどのようなものなのだろうか?
コンピュータの中の地球
これから地球で起きる環境変化について、どのような方法を用いれば予測することができるのだろうか?驚く事にコンピュータの中に、もう一つの地球をつくり出して実験に利用するのだという。この“コンピュータの中に地球”とはどのようなものなのか?そして、どのような方法で地球をつくり出すのだろうか?
最新の未来予測が警告すること
コンピュータの中の地球を使った最新の温暖化予測では、もし人類が無尽蔵に温室効果ガスを排出した場合、2100年に世界の平均気温が最大で5度近くまで上昇する可能性が指摘されている。この5度の温度上昇というものを我々は想像できるだろうか?実は、わずか100年という地球の歴史としては短い時間に起こる温暖化の影響として、ひょっとして起こりうる最悪のシナリオがあるのだ。
気候予測の不確実性
しかし、現在の温暖化予測にも不完全な部分がある。気温上昇カーブの最大値と最小値の間に「幅」を持った予測になってしまうのだ。この「幅」はなぜできるのだろうか?そしてこの問題を解決できるのだろうか?気候予測の最前線に迫った。
主な取材先
江守 正多 (国立環境研究所)
小倉 知夫 (国立環境研究所)
河宮 未知生 (海洋研究開発機構)




