ガリレオX

新幹線50年 その誕生に秘められた技術革新

BSフジ
本放送:09月14日(日)昼11:30~12:00
再放送:09月21日(日)昼11:30~12:00

 現在、東京~新大阪間を2時間半ほどで繋ぐ「新幹線」。 1964年に開業して以来、現在も「安全かつ高速」を貫くこの鉄道は当初、実現不可能と言われていた。約500kmの道のりを3時間で走るという目標は、従来の常識からは到底理解できるものではなかったからだ。しかし、新幹線は5年という僅かな歳月で開業まで漕ぎ着き、そして世界最高速記録まで奪っていった。 完成から50年たった今、その誕生秘話と建設技術に迫る。

ドクターイエロー
世界で最も利用客が集中する東海道新幹線。
この鉄道は過去50年間で人命を失うことなく累計550億人に及ぶ乗客を運ぶことができた。その奇跡的に思えるような安全は確実な根拠に基づき成り立っていた。その根拠の一つが新幹線電気軌道総合試験車、通称「ドクターイエロー」と呼ばれる車両だ。
この黄色に塗装された車両からは、世界一安全な鉄道を名乗るに相応しい技術の要素が見えた。

新幹線を作った男
安全性や速度など様々な課題から、当時“世紀の無駄遣い”とまで揶揄された新幹線計画。当時の日本国有鉄道で技術部門の最高ポストである技師長であった「島 秀夫」氏は、難航を極めるこの建設計画を短い期間で見事成功させた。
新幹線を振り返る上で欠かせない存在となった島技師。彼は、新たな鉄道に何を求め、またどのように解決していったのか?

夢の超特急
昭和39年10月1日、数々の問題を解決し東京~新大阪間を3時間で結ぶ夢の超特急「新幹線」がついに開業した。しかし技術者達には束の間の休息はなかった。
なぜなら、すでに次世代の車両開発が始まっていたからだ。
複雑なダイヤを安全に、かつ高速、そして高密度にという矛盾にも似た問題を彼等は休む暇なく解決していったという。

新幹線開業から50年
開業から50年目を迎える2014年。その誕生から現在を知る技術者たちから見る新幹線は、どのように映っているのだろうか?また日本は新幹線によってどのように変化したのだろうか?当時の技術者達に語ってもらった。


主な取材先
石澤 応彦
小野田 滋 (鉄道総合技術研究所)
久保 敏
小林 一夫
小林 幹人 (東海旅客鉄道)

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