ガリレオX

“電気のゴミ”の行方 最先端の地層処分研究を探る

BSフジ
本放送:09月28日(日)夜19:10~12:00
再放送:10月05日(日)昼11:30~12:00

今、世界中の原発保有国で原子力発電所から出る使用済み燃料など“高レベル放射性廃棄物”の処理が大きな課題となっている。その処分方法として有効な手段と考えられているのが“地層処分” 。はたして、日本は今後どのようにして処分事業を進めていこうとしているのでしょうか。私たちにとって決して避けて通ることのできない、高レベル放射性廃棄物処分を巡る日本の現状と今後の展望をさぐる。

地層処分とは何か?
原子力発電所から出る“高レベル放射性廃棄物”。地層処分とはこの放射能が強い廃棄物を地下深くに埋設処分する技術です。そして今、この高レベル放射性廃棄物をどう処分するかという事が世界中の原発保有国にとって大きな課題となっています。そうした中、日本はこの課題にいかに取り組んでいこうとしているのでしょうか。

日本の地質環境
日本には“結晶質岩”と“体積岩”という二種類の地層があります。実際に処分が行われる地下深部の地質環境では、はたして日々どのような挙動が起きているのでしょうか。実際に地下深くに掘られた調査坑道では世界初の実験が始まっています。

日本における処分計画
日本では使用済み燃料から高レベル放射性廃棄物を抽出、ガラスと混ぜ一体化する事により“ガラス固化体”として封入。その周囲を“人口バリア”“天然バリア”と呼ばれるバリアで幾重にも取り囲む事で、その安全性を高めようとしています。はたしてこのバリアにはどのような性質があるのでしょうか。

安全技術の信頼性を高める取り組み
今年4月に政府が閣議決定したエネルギー基本計画では、国が全面に立って最終処分に向けた取り組みを進めるという新たな方針が示されました。私たちにとって避けて通る事のできない高レベル廃棄物の行方をどう考えるのか。国内での最先端の研究現場に迫ります。


主な取材先
東濃地科学センター
幌延深地層研究センター
電力中央研究所
地層処分技術ワーキンググループ委員長:杤山 修

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