ガリレオX

オリガミと科学の出会い

BSフジ
本放送:07月26日(日)昼12:02~12:00
再放送:08月02日(日)昼11:30~12:00

日本を代表する文化の一つ、オリガミ。日本人ならば、誰もが一度はオリガミを折った経験があるだろうし、多くの人がツルやカブトを折ることができるほどにそれは浸透している。それほど身近な遊びのようなオリガミだが、じつは科学との融合、その技術的ポテンシャルが世界的に注目されるようになっている。

オリガミの特徴
オリガミの特徴とは何だろうか?一枚の平面から多様な立体構造を作り出すことができること、そして規則的に折り畳まれているため展開も再構成も自在となる。この2点がデジタル時代の技術的要求とよく合って、科学の世界で注目されているのだ。

オリガミと数学
オリガミ研究者によれば、コンピュータ解析によって、ほぼ全ての立体構造物をオリガミの折れ線そして平面に落とし込むことが可能だという。つまり、理論的にはほぼ全ての造形物をオリガミから作るコンピュータシュミレーションとして表現できる。事実、既にコンピューターソフト“オリガマイザー”として実用化されているのだ。

オリガミと宇宙・バイオ
2010年に打ち上げ成功した小型ソーラー電力実証衛星「IKAROS」。世界初の”宇宙ヨット”として話題になったが、このプロジェクトの裏にもオリガミの技法が密接に関わっていた。他にも、建築の分野で応用が期待されている「剛体オリガミ」、再生医療の分野で研究が進められている「細胞オリガミ」など、聞きなれぬ新しい言葉や概念が生まれている。これらの新技術にオリガミ技法がどう取り入れられているのか?最先端のテクノロジーとオリガミが出会うことで見えてくる、様々な新しい可能性に迫る。


主な取材先
斉藤一哉(東京大学)
繁富香織(北海道大学)
舘知宏(東京大学)
森治(宇宙航空研究開発機構)

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