ガリレオX

マダガスカル医療協力活動 昭和大学医療チーム奮闘記

BSフジ
本放送:08月09日(日)昼11:30~12:00
再放送:08月16日(日)昼11:30~12:00

昭和大学形成外科チームによるマダガスカル共和国での医療支援が始まってから今年で5年目となる。社会インフラが未発達の同国では、医療レベルの水準も低く、日本では治療できる疾患も「不治の病」となる。そんな状況を改善すべく奮闘する医師らの活動を追った。

マダガスカルはどんな国か?
日本から遠く1万2000キロ離れたインド洋に浮かぶ島国のマダガスカル共和国。星の王子さまで有名となったバオバブの木や、独特な生態系を残す、風光明媚な場所で、観光地として人気がある。しかし、この国では経済的・技術的な苦境から整備の遅れているインフラも多い。医療の水準もその一つで、先進国では治る病とされている疾患も「不治の病」とされ、いわれのない偏見や差別にも繋がっている。その代表的な例が「口唇口蓋裂」と呼ばれる病いだ。

口唇口蓋裂とは?
口唇口蓋裂とは、文字通り唇や口の中の形態に異常が見られる。日本でも500人に1人の割合で発症するとされているのだが、幸いにも幼児の段階でほぼ治療され、口唇口蓋裂であったことがわからないほど綺麗に治療できる医療水準にある。この口唇口蓋裂の治療で日本を代表するのが昭和大学形成外科医らのチームだ。

マダガスカルでの治療行為
昭和大学形成外科医らによるマダガスカルでの口唇口蓋裂治療が始まったのは、2011年。文化や風土の違いからプロジェクトの開始直後から様々な難題に直面するのだが、現地での治療活動も困難がつきまとう。例えば医療設備も充分ではないために日本から大量の物資を送り込む必要がある。例えば手術中であっても頻繁に停電が起こることも珍しくない、このような整備された状況とは言い難い環境のなかでも、既に100件の手術が行われており、さらに驚くべきことに1件の失敗もないという。そして、この医療協力活動を通じて、マダガスカルでは初となる形成外科医が誕生しつつあるというドラマも生まれている。医師たちはどのような思いで日本から遠く離れたマダガスカルで治療を行っているのか?現地での医師たちの活動の様子を、あの有名な映画監督がリポートする。


主な取材先
土佐泰祥(昭和大学医学部)
ニリーナ・A・マンジャーノ(昭和大学医学部)
昭和大学マダガスカル医療協力団
曽野綾子(作家)
マダガスカル取材:山本晋也(映画監督)

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