ガリレオX

動物園デザイナー  若生謙二の仕事

BSフジ
本放送:08月14日(日)昼11:30~12:00
再放送:08月21日(日)昼11:30~12:00

動物園でまったく新しい動物の暮らし方が注目されています。テナガザルは檻の無い環境で飛ぶように大木の枝を渡り、サバンナを再現したエリアではライオンの後ろにシマウマが草を食べる光景を目にすることができます。このような動物の暮らす環境を丸ごと再現する方法を生息環境展示と言います。提唱者の動物園デザイナー若生謙二さんの仕事を巡り、動物園のこれからを考えます。

檻の無い動物園
山口県宇部市にリニューアルオープンした「ときわ動物園」。シロテテナガザルの展示では人と隔てる柵がなく今までにない展示に来園者を驚かせています。ここを設計したのは大阪芸術大学の動物園デザイナー若生謙二さんです。

生息環境展示とは
若生さんの提唱する生息環境展示とは、動物の生息環境を丸ごと再現し動物の本来行動を引き出す展示方法です。現地調査をもとに細部までこだわった展示は見る者を野生動物の世界へ誘います。

サル山問題
動物園で人気のサル山。しかしコンクリートで作られた山はニホンザル本来の生息環境とはほど遠いのが現状です。そこで生息環境展示の手法で緑豊かなサル山が作られました。

広がる生息環境展示
大阪にある高校の校門にアルパカを放牧するという前代未聞の工事が進んでいます。
生息環境展示の手法は動物園だけではなく街の環境作りに広がろうとしています。


主な取材先
若生謙二さん(大阪芸術大学)
宮下実さん(ときわ動物園園長)
ときわ動物園
大阪市天王寺動物園
よこはま動物園ズーラシア
熊本市動植物園
飯田市立動物園

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